「より先に見つけねぇと、帰りそうだ」
12.花柄弁当箱の女の人
しっかし・・・やっぱ、アノ子カワイイよな。
うん、イイ!!
ヘラヘラしながら笑ってる俺はかなり不審者なんだろうけど気にしない。
タンッ
リズミカルに階段を降りた。
別に落ちたってわけじゃねぇから。
一応、運動神経はイイしな!!
「・・・ッハ・・ハァ」
下足室まで着いた時に、息を整えるためにその場で止まった。
周りを一周見回したが、制服を着ている奴しかいない。
一体何処へ行ったのやら・・・。
「何処だよー・・・」
まだ息が整ってないけど、ここに居ない事が解ったからまた走った。
目指す場所はどこでもいい。
とりあえず、の姉貴を見る。
しかも、今までが一人っ子だったのに今頃出てきた姉貴だぜ?
こんな面白い話があっていいのかよ?!!
「とりあえず、職員室か?」
普通の保護者?なら職員室へ行くよなー。
否、事務室か?!
・・・どっちでもイイか。
「すんませーっん」
「ん・・・あ?」
俺が呼び止められたような気がしたから振り返った。
そこに居たのは・・・見たことのない人。
否、でも制服じゃねぇし、さっき見えた人影に似て・・・。
「えっと、2年生の教室ってどこですか?」
挙手してるよこの人!!
うっわ・・・俺って変人に捕まった?
否、まだ捕まってねぇけど。
とりあえず、目の前に居る女の人は2年の教室を探しているらしい。
「2年の教室っスか?」
「うん、2年の教室」
二度ほど頷かれた。
そして俺はとりあえず走ってきた方向を指差した。
と、言っても2年の教室まではかなり遠いわけである。
「解んないよ、その教え方」
アヒャヒャと変な笑い方をする人。
否、あんたオカシイから!・・・とは言えない。
一応これでも初対面の人だもんな、うん。
「えーっと・・・じゃぁ、一緒に行きます?」
何言ってんだよ、俺!!
今の今までの目的を忘れたのか?!
これでも一応、の姉貴を探してたんだろ!!
「本当?」
「えぇ、いいっスよ」
「じゃぁ、お言葉に甘えます」
馬鹿!!
俺の馬鹿!!
何でわざわざ見知らぬ女の人を2年の教室まで案内するんだよ。
あー・・・の姉貴探しはまた今度だな。
「つーか、何の用事なんスか?」
とりあえず、女の人はその場にあったスリッパを履いた。
今まで裸足だったっぽいな。
そして、俺の隣へとくっ付いてきた。
否、ギリギリくっ付いてねぇな、コレは。
「え、私?」
「あんた以外に誰が居るんスか!!」
何だこの人。
なんか・・・リズムっていうか調子狂う。
「弟に弁当をね」
ホレと言って、俺に可愛らしい弁当箱を見せてきた。
否、俺が実際に見たのは弁当箱を包んでた袋だけだけどよ。
とりあえず、それを見た。
しかし、その弁当箱が可愛すぎて弟が不憫だと思った。
男子中学生で花柄は・・・ちょっと、な。
「馬鹿だよね、弁当忘れるなんてさー」
アハハと笑う女の人。
否、忘れても学食あるんだけどなぁ。
「ちょっと・・・何か、私ばっか話してない?」
「・・そ、っスね」
否、何俺普通に答えてんだよ。
オカシイだろ、コノ回答の仕方!!
「んー・・・何か話題ふってくんない?」
「話題っスか・・・」
うーんと考える俺。
でも、ぶっちゃけ考える気なんかねぇんだよ。
否、普通さ。女の方が話題多くねぇ?
俺いっつも女と話すときは女の話題に乗るからなぁ・・・。
「オーイ、少年」
「狽、ぇ・・・?!は、なっ・・・何、スか?」
「・・・変語?」
「黙れ」
ギーと睨むが相手は半笑いのままだった。
俺に睨まれて笑う女とか始めてだよ、マジで。
っていうか、男でも笑うやつは少ないから!!
「黙れって言われても黙んないって、普通!!」
あ、とうとう半笑いが笑いに変った。
否、マジでありえねぇから。
早くこの人の弟出てこいよ!!
俺、いつまでこの人の面倒見ときゃぁイイんだよ!!
「あー・・・もう、どうでもイイけどよ」
ボソリと女の人には聞こえないように言った。
まぁ、聞こえてたら怒られるだろうけどよ。
☆後書☆
切原君だって男の子ですから!!
そんな感じで話は進みまーす(謎)