「・・・何て言った?」
04.割れ物ではない物の中身
ガタと席を立ち上がった。
聞き間違いであれば良かったのに。
俺が聞いたのは、確かに『』と言う名前だった。
俺の名前は『』
この人と姉弟でも可笑しくねぇんだよ。
部屋を勢いよくとびだした俺は、真っ先にアルバムの置いてある部屋に行った。
そして、アルバムを適当に放り出す。
「くそッ・・・どこだよっ」
バララと適当に見た中。
一部に写真が無いことには、途中で気付いた。
多分、親が取ったんだ。
「あんのクソババァッ!!」
ダと部屋からとびでて別の部屋へと移る。
今、俺に必要なのはねぇさんの物。
何でもイイから見つかれよっ!!
次に向かった部屋は寝室。
親の隠し物が一番置いていそうな部屋だ。
バンッ
乱暴に開けたドアの音は大きかったが、多分俺の部屋まで聞こえてないと思う。
理由は・・・まぁ、ここ一階だしな。
うん、聞こえてたら、アイツこっちへ来るタイプっぽいし。
「・・・何でだよ」
見つからない事に苛立ちを感じて、探し方が荒々しくなる。
ワシャと髪を掻き部屋を荒らす。
こんなに荒れてたら、帰ってきた親に殺される。
まぁ、それまでに片付ける予定だけどな。
「あ・・・・」
ゴトン
親が最近大事にしていた物に手が当たってしまった。
しかも、机の上から床の上に落とすという馬鹿をしてしまった。
だけど、割れ物だと思っていたものが割れてなくてホっとした。
割れ物じゃなかったのか、と思い俺はそれを手に取った。
「煤E・・んだよ、コレ」
中には数枚の写真。
っていうか、コレ中に写真入るのかよ!!
とりあえず、そんなツッコミを入れてから中の写真を確かめた。
そこには死んだおばあちゃんとかが写ってた。
パラパラと興味なさ気に見ていた俺を興味づけた写真が一枚だけ出てきた。
「・・・っ!!」
最後の一枚だった。
そこに写ってたのは、過去の俺ならば知らないはずの奴。
でも、今は知っている。
「・・・ってことは」
写真と同じように入っていた紙。
それは住民登録とかのときの・・・あの紙だった。
バと開けて中の名前を見た。
「・・・あ、りえねぇダロ」
そこに書いていた文字を読んで、俺は冷や汗が出た。
紙をギュと握り締めた。
そして、その部屋から出て行った。
ガタガタガタ
「あーけぇええ!!」
部屋に戻った瞬間、コレだよ。
本当何なんだよ、コイツは。
「何してんだよ、お前」
「狽ミょぇっ?!!」
ドタッ
声をかけたと同じにその場に倒れた。
ぶっちゃけダサすぎる。
でも、言うと怒られそうだから言わない。
「え・・・いきなりオタク訪問?」
「違ぇだろ」
ムスとした顔で答えた。
とりあえず、俺は自分の部屋に入った。
んでもって、コイツの目の前に座った。
そしたら、相手は正座した。
だから、俺は何となく胡坐をかいてみた。
「・・・偉そう」
「俺は偉いんだよ」
うっわ、何自分エバってんだよ。
そんなに偉いわけでもねぇのに!!
まぁ・・・コイツよりはマシか。
人の家に勝手に入る奴よりは・・・うん、大丈夫だ。
「で・・・何で正座?」
「否、それはお前が勝手にしたんだろ」
キパリとツッコむ俺。
何か、ツッコみの速さに大阪でも暮らせるのではないかと自分で思う。
虚しい・・・ような気もするけどな。
とりあえず、俺は先程まで握っていた紙を床に置き、その隣に写真を裏返しに置いた。
「何、これ?」
眉をひそめた相手は俺を見た。
俺は一度咳払いをした。
そして、相手の目を見て真面目に答えた。
「アンタの正体だよ」
そう言ったとき、相手は目を見開いた。
そして、俺の言ったことを繰り返すかのように問いかけてきた。
「私の・・・しょう、たい?」
☆後書☆
ヒョーエー!!
引っ張る引っ張る!!
まだまだ引っ張れるよ、私なら!!(ヤメテ)
とりあえずギャグが少なくて困る。