「私の部屋は・・・っ?!!」
03.奴が居ない間の捜索時間
真っ先に向かったのは自分の部屋。
の、はずだったんだけど、実際に目の前にあったのは自分の部屋じゃなくて知らない人の部屋。
女の子の部屋でもなさそうで、男の部屋っぽかった。
「・・・んで、っ」
ヒックヒック言ってて、涙が止まらない。
さっきの泥棒・・・らしき人にしがみ付いて、いまだ泣く私。
自分の事ながら情けない。
「・・・此処、俺の部屋だって」
「・・・ぅ・・え?」
バと顔を上げると、ワシャリと髪の毛を掻く相手の顔が見えた。
っていうか、今なんて言った、この人?
『俺の部屋』・・・?
「だから、俺の部屋なんだって」
ハァと溜め息を付く相手。
私は開いた口が閉じそうになかった。
目の前に居た相手は、私の手を引いて立ち上がった。
そして、そのまま部屋の中へ入ってベッドに座らせた。
「・・・買р驪C?!!」
「白Nがだよっ!!」
ハと我に返った私が発した言葉は即否定された。
ちょっと悲しい気もしたよ。
「まぁ、どーでもイイけどさ・・・」
やる気無さそうに相手は勉強する時に使うと思われる椅子に座った。
そのときギシって音が鳴ってたけど・・・重いのかな?
「アンタ、マジで誰?」
顔を上げて、私をジっと見てくる。
っていうか、見すぎ。
私ってばガラにもなく照れるじゃんか。
「照れてねぇで、答えろよ」
「狽イ、御免なさい!!」
あれ、何で私謝ったの?
まぁ・・・いいや。
「・・・えっと、ここの住人だと思ってたんだけど間違ってたっぽいです」
挙手して答えてみた。
相手は「それで?」と付け足した。
といっても、それ以上何を言うべきか解らない私は首をかしげた。
「だから、名前・・・」
ハァと何度目かの溜め息を付いた相手。
私は納得して手をポンと叩いた。
「だよ?」
「狽チ!!」
相手の顔がいっぺんした。
あー。確かこの人の姉貴さんも『だったっけ?』
まぁ、同じ名前なら普通ありえるよね。
「えっと、間違われないように言っとくけど、だから」
ご丁寧に姓まで言ってみた。
これで、違うって解るでしょ。
「・・・今、何て言った?」
目を見開いて聞いてくるものだから、少し私も吃驚した。
そして、恐る恐る先程言ったことを繰り返すように、自分の名前を言った。
すると、相手は勢い良く立ち上がった。
かと思うと慌しく部屋を出て行った。
取り残された私はシーンとなった部屋に一人になった。
「・・・暇」
ギシと音を立ててベッドから立ち上がった。
キョロリと部屋を見回した。
そこで私の気を引いたのが机だった。
机の方に歩いて行き、勝手に引き出しの中を調べた。
「エロ本とかねぇのかよ」
アレでも思春期真っ盛りだと思ってたんだけど、意外にもエロ本らしきものは見つからなかった。
これで、脅す事が出来なくなりました。
「真面目君か、ヤツは」
まだまだ、机の中を探す私。
見つかるまで探してやるっ。
でも、探しても探しても見つかるのは意味の解らない雑誌とかノートとか。
他にも色々出てきたけど、エロ本は無かった。
諦めかけた私は、最後に鍵のかかった引き出しに手を伸ばした。
「・・・閉まってんじゃん」
クソっと思いっきり机を蹴ってみた。
見事に小指で蹴ってしまいました。
痛すぎてその場に蹲ってしまいました。
ハハ、机に勝てるわけないじゃん、私が!!
「でも、気になる・・・なぁ」
チラチラと鍵のかかった引き出しを見る。
そして、私はバっと立ち上がった。
「ひらけぇええええっ!!」
ガタガタガタッ
鍵の閉まっている引き出しを無理やり開けようとする。
開くはずの無い引き出しを必死で開けようとする。
ガタガタガタ
「あーけぇええ!!」
「何してんだよ、お前」
「狽ミょぇっ?!!」
ドタッ
いきなりの問いかけに吃驚してその場に倒れてしまった。
バと顔を上げると、先程まで泥棒だと思っていて、今は此処の住人であると知った奴が
先程とは全く違う顔つきのでドアに寄りかかって居た。
★後書★
まだまだキャラが出てきそうにない・・・。
なんてこったい!!
早いトコ話進めなきゃっ!!