「困るんだよね、ゴミ捨てられっと」


声のしたほうを見た。

いや、見たというよりは睨んだに近かったのかもしれない。
ヤな感じのおにーさん。
その3人組がこちらへ向かってくる。


「ライフセイバーの先輩だ」

「うい〜っス」


・・・・ぱぁどぅぉおおおおん?!!!

え、今何つったよ、笹川兄貴!!
ちょ、このガラ悪い人たちがライフセイバーだってぇええええ?!!!








ラプソディ  −水泳勝負の行方はいかに−








山本と獄寺が喧嘩を売った所為でツナまで巻き込まれました。
何に、って水泳の勝負に。
僕も一応男だけどこの格好だしさ。


「では競技を開始する」


第一泳者は山本。

山本が負けるわけないんだけどさ。
この試合。
裏があるからねぇ。


「第一泳者、ヨーイ・・・」


バン





音がなると同時に山本と相手が海へ入った。
最初だけ負けていたものの、山本がズイと速くなった。


「おお!山本の方が速い!!」

「よし!」

「すっごーい!」

「ファイトですー!」

「いっけぇええ!!」


とか叫びつつ、ライフセイバーの先輩方の方をチラリと見た。
案の定、彼らはニヤリと笑んでいた。

ま、山本だから大丈夫だろうけどね。


「あれっ?!山本が帰ってこない!」


帰ってきたのは、やっぱり相手だけだった。
知ってはいるものの、心配だ。


「どーしたんだろ?」

「足でもつって岩カゲで休んでんだろ?」

「大倉が帰ってきしだい第二泳者スタートだかんな」


と、言っているとすぐに第二泳者スタートの時になった。

パン、と言う音に獄寺とライフセイバーの先輩が海へ行った。
獄寺もやっぱり・・・帰ってこなかった。

知ってる・・・。
知ってるんだけど。
それでも、心配になるのは、何でだろう。


「いま奴らは岩の自然と語りあってるんだ邪魔するな」

「なるほど!」

「お兄ちゃん!!」


笹川兄貴も呑気なことで。
呆れ顔のツナを見た僕は、ゆっくりツナに近づいた。


「ツナ・・・」

「え、あ・・・君?!」


ソっとツナの手を持ち上げて、僕はツナの手をぎゅうと握り締めた。

大丈夫。
ツナなら、泳げる。
ツナは、大丈夫だから、と。


「自分を、信じて」

「・・・え?」

「さあ、いこうかツナさんよ」


ライフセイバーのお兄さんがそう言ってきた。
と、同時に2人とも水辺の方へ行った。

ツナは僕の方を見て頭にクエスチョンマークつけてたけどね。
あはは。
ま、気にしないー!


「第三泳者ヨーイ!!」


ダァンッ





銃が鳴った。

ツナは大丈夫。
ストーリー上なら、全部丸く収まる。
そうだよ。
子供を助けに行って、溺れてリボーンに死ぬ気弾打たれて帰ってきて。
山本も、獄寺も・・・。


「・・・え、君?!!」

「はひぃっ、さん!」


2人の声が遠くに聞こえた。
視界も段々うっすらとなっていく。

その間に。
僕の携帯が鳴ったのだけは覚えてた。

あ、この音楽はメール・・・。
骸さん・・・かな。