「・・・な、なぁ?」


第一声がコレだった。
ていうか、これ以上の言葉は出ない。
出したら、きっと駄目だ。
僕の負けだ。


「何々、ちゃんってばきんちょーしてんの?!!」


してねぇ!!
100%してねぇから!!


「まぁ、こんだけ可愛い子を目の前にしたら緊張もしちゃうよねー」


と、言ったロンシャン。

僕は改めて目の前にいるヤツを見た。
・・・どう見ても、人間じゃない。








ラプソディ  −合同コンパ−








言っちゃ悪いけど、妖怪じゃないかな。
僕怖いんですけど。
帰りたいんですけど・・・!!


「まぁ、緊張しなくても大丈夫だって!!」


ポンポンと僕の肩を叩くロンシャン。
殴ってやりたい。
だけど、僕が殴ったところで、どうにかなるわけでもない。


「ま・・・楽ありゃ苦あり、だよねー」

「ん?何か言った?」

「いや、何も!」


ヘラリ、と笑ってイロイロ回避してみた。
イロイロって何?ってツッコミは無しな!
僕だって解ってるかどうか微妙だし!!





ピロリン


「・・・んぁ?」


これから始めるぞってときに、メールが来た。

僕はロンシャンがヤツ等と話している間に、携帯を開いた。
中を見ると骸さんからのメールが1通。
ていうか、久しぶりのコンタクトだな。
今まで骸さん何やってたんですか!!


『差出:骸さん
 題名:無題
 今、何してますか』


なんか、メル友みたいな文章だな。
っていうか、久しぶりのメールがこれ?!!
ちょっ、久しぶりなんだからもっと心境とか聞いてくれてもいいじゃないですか!!


『今、トマゾのボスと一緒にコンパボーリングしてます』


・・・阿呆だな、僕。
骸さん、絶対このメール見て笑ってるよ。
クハハって笑ってるよ。
ぁあ!その笑いが聞きたいよ!!





ピロリン



『差出:骸さん
 題名:Re:
 潰すびょん!』


何で犬なんだよ・・・!
僕は骸さんとメールしてたはずなんですけど?!!

っていうか、潰せって・・・。
ほんと、あんたたちマフィアだね!!
いや、違う違う。
アンチマフィアなのだよ。


「あれ、ちゃーん!!」

「ぅひっ?!!」

「何々、メールなんかしてないで遊ばなきゃ!」

「え、っと・・・いや、あの」


僕の言うことなんか聞いちゃいねぇ!!
ロンシャンは僕の腕を掴むとグイグイと引いてヤツらの方へ向かう。
こ、これ以上近づきたくない!!
怖いですよ、助けて!!


じゃねーか・・・?」

「・・・!」


パっとすぐさま声のした方を向いた。
そこに居たのは、なな、なんと!!


「ディッ・・・、ディーノさん?!!!」


僕のディーノさんじゃないか!!


・・・あ、嘘。
僕のって言っちゃ駄目だね。
『将来』って単語もプラスしなきゃ!!


「何してんだよ、こんなとこで」

「いや・・・あの」

ちゃんの、知り合い?!!っていうか、この前の人じゃん!!」

「あ?・・・あぁ、お前あのときの」


ロンシャーン!!
僕とディーノさんの会話に混ざってんじゃねぇよ!!
っていうか、会話持っていかれてるじゃん。
僕、喋る雰囲気じゃないじゃん!


「何々、ちゃんとも知り合いだっ」

「うじゅー!早く、始めろ!!」

「あ、ごっめーん。今すぐやるから!」


・・・始 ま る !
きょ、恐怖のボーリング大会が始まるじゃないか!!

ていうか「うじゅー」って何?!!
マジで、何語なんだよ!!
気になるけど、聞きたくもねぇ!!


「じゃ、俺等は始めよーか!」

「え・・・いや、あっと・・・僕、用事が」

「えー!ちゃんに抜けられたら困るんだけど!」

「でも・・・」


僕、やっぱり耐えられないと思うんだ!!
ストラップになる前に帰りたいです!!


「照れなくてもいいから!」


照れてねぇ!!
断じて、照れてねぇから!!

もう、僕ロンシャンとの交流経路を絶ちたいぐらいなんだけど・・・!


「ま、大丈夫大丈夫!」

「ちょっ・・・マジ、僕抜け」


そこまで言った瞬間、僕は腕を後ろに引かれた。
いきなりだったからバランスを失ってそのまま後ろに倒れこんだ。
倒れこんだ先は・・・。


「許せよ、今日は俺との用事があんだ」


ディーノさんの胸の中!?!!


ひぎゃぁあああ!!
ぼ、僕・・・僕、お嫁に行く!!
ディーノさんのお嫁さんになる!!
ていうか、もう僕今すぐ死んだって構わな・・・くもない。
まだ、会いたいキャラはいるから死ぬのは嫌だ。


「・・・でさ、に頼みがあんだけど?」

「はい、何なりと!!」


ビシッと自分の力で立ち上がった。
その瞬間、僕はディーノさんに確保されて・・・。


「え、ディーノさ・・・ぁあああああ!!」


連行されました。