「・・・」


馬鹿だ。
馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だぁあああああ!!
僕ってば何てことをしたんだ。

何で、あのおいしいシーンで


「ディーノさんに抱きつかなかったよ、俺!!」


ガク、とその場でよつんばいになった。


生でディーノさん見たんだよ?!!
なのになんで何もしなかったんだよ。
馬鹿!!
僕の馬鹿ぁあああああ!!








ラプソディ  −水も滴るいい男−








?」

「へ、あ・・・獄寺っ?!」


フと顔をあげると獄寺が居た。
プールあとだから髪の毛濡れてるよ。
わぉ。
水も滴るいい男ってこのことなんだよね!!


「何やってんだよ、お前」

「へ?」


そこで自分の姿を再確認。
学校で、ローカで・・・。

よ つ ん ば い。


「あ・・・・あっははははは!」


すぐさま立ち上がってカラ笑いしてみた。
だけど、獄寺の顔は凄い変な奴を見る目だ。

酷い。
僕はそんなに変な人じゃないじゃんか!!


「つーか、お前にしちゃー珍しいんだけどサボったのか?」

「・・・何を?」

「水泳だよ」

「あー・・・」


説明すんのも面倒だなぁ。
っていうか、説明できることでもないんだけどさ。
かと言って、答えないのもアレだし・・・。


「俺、泳げないからね」

「出ろよ」

「獄寺にだけは言われたくないよ」


充電切れたら帰るような人にだけは言われたくない。
僕は基本的全ての授業出てるんだぞ!!
まぁ、それも山本の寝顔とかツナの頑張ってる姿とか獄寺の難しい顔見るためなんだけどね!!


「まぁ・・・いいけどよー」

「いいの?」

「俺と10代目に関係なければな」


あ、そうだよね。
獄寺はそういう人間だもんね。


「あっと、じゃぁ俺そろそろ行くわ」

「・・・どこへ?」

「購買だよ」


そっか。
獄寺はいつも購買で買ってくるもんね。
早く行かなきゃ売り切れちゃうよ。
あー、でも僕も今日は弁当作ってないんだっけ?


「僕も行く」

「あー?」

「走るから!」

「お前が走ってもトロイだろーが」


ひどぃいいいいいい!!
この人酷くないですか?!!
いや、でもその通りなんだけどさ!!
お世辞でも僕の走りは速いと言えないけどさぁ!!


君・・・?」


僕を呼ぶ声に反応して、僕は声の主のほうを見た。
そこにいたのはラブツナだった。
今日も可愛い顔してます。
そんでもって、プールのあとなので水滴ってます。
なんだか少しエロ可愛いです!!


「・・・と、獄寺君?!!」


え、何。
そんなに異様な光景ですか。

まぁ、確かに獄寺と僕の2ショは少ないかもしれない。
確かに喋りはするけども、山本とかツナとかと一緒にいる時間の方が長いだろう。
でも一番は一人で居る時間が長い。

うわ、僕ってば寂しい・・・っ!


「じゅ、10代目もお昼ですか?!!」

「え、あ・・・うん、そうだけど」


獄寺の質問ラッシュとか始まるかもしれない。
だとしたら僕はゆっくり歩いて購買に行くべきかなぁ・・・。


「なっ?!!」


獄寺の物凄い声が聞こえたけど?
ツナから何を聞いたんだろう。
まぁ、僕には関係ないかもしれないしね。
兎に角昼ごはんの確保にでも行きますか。

そう思って歩き出そうとしたときに、肩を後ろに引かれた。


「ひ・・・っ!」

「・・・何がほしいんだよ」

「・・・へ?」

「だからっ、昼飯だよ!!」


意味が解んないです!!
僕はわけがわからないまま、焼きソバパンと答えた。


「・・・10代目を援護しとけよ!!」

「はぁ?!!」


意味が解りませんよ、獄寺くーん!!
僕は頭にクエスチョンマークをのせたまま獄寺を見送った。
そんでもって、振り返った。
・・・愛しのツナがいる!!


君・・・ゴメン」

「え、何で?っていうか、アレ何。どういう意味?」


それから昼ご飯は屋上で食べることになってたらしくて、屋上に向かった。

その途中でツナから聞いた話。
山本とツナが2人でお昼ご飯を食べるって話を獄寺にしたんだって。

あぁ。
獄寺は山本からツナを守れって言いたかったのか。
そうかそうか。
獄寺はそんなにツナが大好きなんだな。
あーもう、獄寺も一途で可愛いじゃないか・・・っ!!