整理しよう。
僕は、今目の前の雲雀さんに何と言われた・・・?


「ちょっと、聞いてる?」

「え、いや・・・整理させてください」

「屍になってから考えてくれる?」

「ひぎゃ!それだけはご勘弁を!!」


慌てて僕はしゃがんだ。
そんでもって丸くなった。
でなきゃ、ダメージは大きいっしょ?!!





ゴッ








ラプソディ  −カマかけられる−








「い・・・・ってぇええええ!!」

「五月蝿い・・・」


リアルの雲雀さんも容赦ないよ!!

・・・ん?
否、でもちょっと待って。
今の痛さはトンファーの痛さとかじゃなかった。
どう考えたって、今のはグーの痛さだ。


「え・・・っと、」


この前の夢の雲雀さんも、僕をグーで殴ってた。
だからって・・・。
生の雲雀さんもグーで殴るなんておかしくないか?

そんなことを考えながら頭をかかえていると、雲雀さんの顔が僕の顔のすぐ近くにあった。


「ひ・・・っ」

「ちょっと、失礼だよソレ」

「い、や・・・でも、いきなり目の前に現れられると・・・」


ゴッ


「〜っ!!」

「失礼なものは失礼」


そうですね。
有無を言わせないのが雲雀さんですものね!!

にしても、全く同じところを殴ったよ。
これじゃぁ痛さ2倍じゃんか。


「ところで、女のキミがどうして男用の制服をきてるんだい?」

「・・・へ?」

「・・・だから」


ちょっと待ってよ。
何で、雲雀さんは僕が女って知ってるわけ?!!
僕、雲雀さんに会ったのは今日が初めてだよ?!!
愛のパワーだとしてもおかしいし困る!!
僕がココで女だってバレたら困る!!


「えっと、僕は男・・・なんですけど」

「あれだけ必死に女って言ったよね」


必死に・・・?

女・・・?


ちょっと待ってよ。
本当に、もしかして。
僕が夢で会ったと思ってた雲雀さんはこの雲雀様なわけ?!!
だったら、僕・・・危ないんじゃない?!!
この学校で男として生活できなくなるんじゃない?!!


「え、否・・・それ僕じゃないですよ!」


あきらかに僕なんだろうけどね!!

って、ちょっとちょっと!!
僕ってば、最初から雲雀さんに会って、あんなことやこんなことを言っちゃってたってわけ?!!
ひぃいい!
僕の学園生活危なくない?!
雲雀さんと共通点あったら、すごしづらくない?!!
いやでも、雲雀さんとのラブラブ学園生活ってのもありうるなぁ・・・。
あ、でもそれは無理か!
雲雀さんって僕のことあからさまに嫌ってるし!!
何度か殴られたし!!
でも、愛のパワーで痛くない・・・わけないです。
やっぱり、どうしても雲雀さんのゲンコツは痛いです。


「・・・」

「・・・え、ちょっ」


目が変わりました。
凄い、怖い!!

僕は蛇に睨まれてる兎気分☆

って、星マークつけてる場合じゃねぇんだよ!!
僕が今物凄く怖いんだってばよぉおおおお!!


「僕に嘘付くの?」

「え・・・いや、だから嘘じゃ・・・な、」


チュ





・・・え?

・・・・・え?



・・・・・・・・ぇええええええええええ?!!!


今の効果音何さ!!
ていうか、僕。僕・・・。
雲雀さんにキスされた?!!(鼻の頭にですけどね!)
ぎゃぁあああああ!!
軽く向こうの世界に飛び立てれます!!


「男なら、普通怒るでしょ」


僕から離れた雲雀さんはそう言った(ていうか男じゃなくても怒るんじゃ・・・)
しかも、凄く勝ち誇った顔で。
僕はその言葉に何も返せるわけもなく、ただ口をパクパクと動かしていた。


「とにかく、理由はどうであれ、制服は正しく着てほしいんだけど?」


なんだかご立腹の雲雀さん。
その雲雀さんが僕を見下ろしてそう言った。
あぁ、雲雀さんに見下ろされてるとか嬉しい。
けど、やっぱり怖い。


「・・・え、と」

「でなきゃ、噛み殺す」

「はぎゃ!!でも、無理です」


女ってバレたら骸さん達に何て言えばイイんだよ!!
折角、制服用意してくれたのに、怒られる!!


「・・・」


僕の必死の願いは雲雀さんに届いたのかそうでないのか。
雲雀さんは溜め息をついた。
あ、雲雀さんの溜め息って素敵!!


「しょうがないね、今回だけだよ」

「ほ、ホントですか?!!!」

「ほら、やっぱり女」

「はっ、カマかけたんですね。酷いですよ、訴えますよ?!!」

「取りやめにしようか?」

「いえいえいえ!!」


カマかけられた・・・けど、僕って凄い!!
あの天下の雲雀さんに頼みごとを聞いてもらったよ!!
流石、別世界人パワー!!


「その代わり」

「・・・?」

「キミには僕の下僕になってもらうから」

「は・・・はい?!!!」

「じゃーね」

「え、ちょっ・・・雲雀、さっ!!」


バッと立ち上がって雲雀さんの後を追おうとした。
だけど、それすら出来ずに僕はその場にコケた。
あぁ、だっせぇ。