「ぅ・・・ん」 ゆっくりと目を開けた。 そこは僕の部屋で、僕は何も不思議に思わなかった。 でもやっぱり、あれは夢だったんだなって思った。 ラプソディ −覚めない夢− 「折角の雲雀さんだったのになぁ・・・」 ちょっと勿体無かった気がする。 まぁ、夢なら何度でも見るか!! そう考えながら、布団の中でニヤけた。 あぁいう夢なら何度でも見たい。 っていうか、今すぐ寝なおして、また雲雀さんに会いに行くべきかな!! ガチャ 「おや、目を覚ましたようですね」 ・・・ホワット? 突然、部屋のドアが開いた。 で、ドアのほうを見たんだけど、何か目の前に見覚えのある顔が来ました。 「死人なら持って帰ってきた意味がなくなりますしね」 いやいやいや。 ちょっと待ってよ。 今、僕の目の前で何が起きているのですか。 「・・・僕の顔に、何かついていますか?」 「え、いや・・・ち、違うんですけどっ!!」 「クフフ、面白い方ですね」 クフフって笑いましたぁあああああ!!! はぁ?! 意味わかんねぇし!! 僕今すっごい意味わかんねぇし!! ちょっとマテマテ。 頭の中で整理せよ。 僕は、僕で、目の前にいるパイナッポーがクフフて笑って・・・。 「やっぱりわかんない!!」 「・・・?」 誰か通訳してください。 ・・・いや、待てよ。 今はまだ夢の中なんじゃない? だとしたら説明がつく。 クフフって笑う人が出てこようが、パイナッポー頭が出てこようが。 この先、イヌとバーコードが出てこようが!! 「骸さーん・・・あ、起きてるじゃん」 「・・・」 マジで出てきたよ。 なんか、僕凄くイイ夢見てるなぁ!! もう、こんな素敵な夢なら一生目覚めなくてもイイよ!! あ、いや。それは困るけどさ。 嬉しすぎてもうなんか・・・。 「頭・・・いたい」 「おや、まだ本調子ではないのですね」 僕が小さな声で言ったことまで見逃してないです。 流石、パイナポーです。 「でしたら、本調子になったら言って頂けますか?」 「あー・・・はい」 何を言うのか分かんないんですけど、その前に目が覚めると思いますけどね。 では、と言ってパイナッポーとイヌとバーコードは部屋を出て行った。 僕は嬉しさのあまり・・・悶えた。 布団の中でごろんごろんと動いた。 そして、すぐさま正気に戻った。 っていうか、夢の中なのにいっぱい見なきゃ勿体無くない?!! そう思って布団から飛び出した。 と、同時に。 何故か無造作に手が動いて胸ポケットに手を入れていた。 まぁ、その辺はあんまりツッコまない方がイイよ!! ほら、時々無性に胸ポケットが気になる僕なだけだしさ!! そこには一つの紙切れがあった。 僕は何故か引っかかった。 何がといえば、何かは解らない。 だけど、何かが引っかかったんだ。 紙切れを取り出して、中を読んだ。 中には、僕の予想をも上回る事が書いてあった。 『夢か、現実かはキミが決めることじゃないよ 全てが現実なんだ』 「どういう・・・」 ドックン 僕の中の何かが動いた。 最初はとても小さな変化だった。 だけど、次第にその変化は大きくなっていった。 僕は自分が自分でなくなるような感覚になった。 「な・・・や、だ・・っ」 ドクンドクン どんどん、何かが変わっていく。 僕は僕でなくなっていく。 嫌だ嫌だと思うのに、僕は何も出来なくて・・・。 「・・・ぃ、・・・ぁあああああああ!!!」 バンッ いきおいよく、ドアが開いた。 ソノ瞬間に、フと全身の力が抜けた。 あぁ、その場に倒れるんだと思った。 だけど、その心配はなかった。 誰かが僕を受け止めてくれた。 「何事かと、思いました」 「・・・」 「アナタは、本当に別の世界から来たらしい」 「・・・・・・」 「一人にしておくのは、危険・・・」 「あ・・・あ、・・・・」 「・・・?」 「あ・・・り、がと」 僕を支えてくれている人の腕にギュウとしがみ付いた。 誰かは解らない。 だけど、僕は僕でいられたから。 その人が来た事によって、僕は正気を取り戻せたからお礼を言った。 お礼を言った瞬間、また僕は意識を手放した。 |