カチッ





「・・・おいおいおい」



僕はPC画面にツッコまずにはいられなかった。







ラプソディ  −グーの手−







だって、リンククリックしたのにページ開いてない!!
なんかエラーなんですけど・・・!



「僕・・・・だ、騙されたぁああああっ!」

「・・・五月蝿い」

「ひゃぅ・・・っ!」



僕とした事が・・・
超乙女ボイスを出してしまった・・・!

いや、イイけどな。
いいんだけどさ・・・。
なんか、一人称が『僕』なだけに気持ち悪いっつーか。



「・・・誰?」



それはむしろ僕が聞きたいのですが。
だって、ココ僕の部屋だしさぁ。


そう思いながら僕は後ろを振り返った。
だけど、すぐさまPC画面の方へ顔を戻した。


っていうか、何!?!

むしろ、お前は・・・誰だ!!



「ねぇ・・・噛み殺すよ?」

「いやいやいや、すみませんでした!!」

「・・・」

「って、無言で近づかんで下さいよっ!!」



両手にトンファー、肩には風紀委員のマークのついた学ラン。
もしかしたらとは思う。


っていうか、そのまえにその人凄いコッチに向かってくる!!
あからさまに僕を攻撃する気だぁああああっ!!



「・・・っ!!」



怖くなって目を瞑った。

だけど、不思議と攻撃を受けた気配がなかった。
そして、恐る恐る目を開けた。



「・・・ぅひっ?!」

「何、」



顔近いのですが・・・!
やばいやばいやばい!!
顔近すぎてもう駄目です。
僕、男の子とこんなに顔近づけたことないよ!!



「もしかして女・・・?」

「は・・・い?」



もしかしなくても、女なんですが。


イイさ。
女友達にも格好イイーって言われて襲われかけたことあるような顔だし。
にしても、そこまで確認するほどでもねぇだろ。



「・・ん、な・・・です」

「声、小さい」

「女ですよっ!!」



顔を真っ赤にしながら、僕は叫んだ。
そうしたら、五月蝿いって言われて殴られた。
けど、トンファーじゃなかった。


それでも、手はグーだった。





ゴッ





「いってぇえええええ!!」



案の定痛かったです。
おもいっきり殴りやがったです。
僕は目の前の人を恨・・・めません。
怖すぎます。



「五月蝿いよ」

「・・・すみません」



何でこんなに姿勢が低いんだ。
くそう。
もし、目の前の奴が美形じゃなかったら僕だってやり返せ・・・るわけないです。
ほんと、怖いんでこっち見て睨まないで下さい。



「で・・・キミはどうしてココにいるの?」



僕から離れたお兄さん。
あぁ・・・ホント、離れてても怖いな。



「どうしてって、ココ、僕のへ・・・」

「・・・」



と、そこまで言って周りを見回した。
グルっと一周見回した。
どう見ても


僕の部屋じゃない!!


おかしいおかしい!!
僕ってば部屋出た覚えないよ?!!
なのに、何でかな!!



「僕の・・・何?」

「いっ、いや。違います、けど違わないんですけど。やっぱ違います!!」

「・・・五月蝿い」



だ、だからその拳やめてくださいって!!
僕だって五月蝿くしたくてしてるわけじゃないんだしさ!!


とりあえず、僕は数秒考えた。

家を出た覚えは無い。
だけど、ここは明らかに僕の部屋じゃない。
ってことは・・・。



「夢か!!」

「・・・・」



っていうか、お兄さんってば僕を無視してるよね。
イイけど、どうせ夢だし。

ま、夢と解ればこのさいどうにでもなれ!



「ま、夢の世界も探検ぐらいしなきゃねぇ・・・」



ニマリと笑んで、僕は部屋のノブに手を置いた。
お兄さんは何も言ってこない。
何、僕が居なくなるのそんなに嬉しいかな。


ガチャ、とドアを開けて部屋を出た。
振り返って見たお兄さんは、本当にあのキャラクターに似てて。
むしろ夢だから本物なのかもしれなくて・・・。



「んじゃ、雲雀恭弥さん。失礼しました!!」





バタン