真夏でもないのに、太陽はジリリと地面を照らします。
雨上がりの日光は蒸し暑いのです。
第十一弾→晴れ。
あのままでは話が続くものも続かないとのことで、幸村は一つの提案をした。
その提案とは、まず・・・コート整備をしてから部室で会議を開くとの事。
その意見に皆は賛成し、コート整備へと取り掛かる。
「・・・桑原先輩、手伝いマショーカ?」
「え?」
正直言って、ジャッカルが吃驚したのも無理はない。
先程までアレほど、嫌いオーラを出していたから、ジャッカルのもとへとよって来た。
「だから・・・手伝いマス」
バッとコートブラシをジャッカルから取り上げたは、そのままコート内を清掃する。
でも、コートブラシを持った事が無かったのか、ガタガタと揺れていた。
それでは、清掃しているのか分らない。
「つか、此処で見つかったら怒られるのは・・・」
そのコートの近くに居た、丸井がフと言った。
その言葉に、ジャッカルは数秒考えて答えを出した。
・・・・・・・・・確実に俺だ!!
ジャッカルはハッと気付き、のところへと走った。
「・・・ブラシ返せ?」
すこしだけ、息を荒くしたジャッカルがに言った。
少しの間混乱していただったが、すぐにジャッカルにブラシを返した。
そして、ジャッカルは再び清掃を始めたので、はジャッカルの隣を歩いた。
「桑原先輩ってお人よしデスヨネー」
「ぇ・・・ソレ褒めてる?」
「全然」
はニッコリと笑んで、ジャッカルに言った。
ジャッカルは今にも逃げ出しそうです。
でも、清掃が終わっていないので逃げれません。
丸井も見ているので、逃げ出そうとしたら捕まります。
「つか、お前・・・何で俺のこと避けてたんだよ?」
「・・・避けてるというか、なんか許せなかったんデスヨ」
「は?」
ジャッカルは意味が分らなかった。
「先輩ってサッカーやってる雰囲気じゃないデスカ?」
「何でだよ?!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラジル人っぽいカラ」
少しは言いずらかったのか、はジャッカルの顔とは反対の方向を向いて言った。
その行動を見て、ジャッカルはブラジル人のハーフだからしょうがないよなと思った。
「あ・・・あぁ、それで?」
「期待を裏切られて腹たってダケデス」
キッパリと言ったの言葉は、ジャッカルにとっては唖然とするもの。
というか、自分はこんなことで悩んでいたのかと少しばかりショックを受けてます。
ついでに丸井にもその発言が聞こえていたために、ゲラゲラと笑われてしまいました。
それでも謎が解けたので、ジャッカルは良いかなと思った。
「そろそろ・・・終わりマスヨ、掃除」
「ぁ・・・あぁ」
そう言って、ジャッカルと丸井ははコートブラシを元の位置まで持って行った。
そして、はジャッカルが整備したコートのサービスラインにのった。
「・・・お前も掃除を手伝わんか」
「あれ、真田サン?」
が振り返ったときに、そこにいたのは真田だった。
真田も整備をしていたらしく、コートブラシを持っていた。
「ぁー・・・そういえば、さっきの何だったんデスカ?」
は真田の顔を見て、先程から気になっていたことを聞いた。
それは、幸村と真田との会話の時に出た「話が違う」とのこと。
「あぁ・・・幸村が、お前に許可を取ったと言ってたんだ」
「何のデス?」
「部員になると言うやつだ」
ピシッ
音と共には固まってしまった。
幸村にそんなこと聞かれたことすらない。
つか、そんなこと聞かれたら、は却下します。
大丈夫か?と真田に問われて我に戻る。
「・・・貴重な情報アリガトウゴザイマシタ」
ペコリと頭を下げて、は真田にお礼を言った。
そんなに丁寧にお礼を言われた真田は、一瞬吃驚したがあぁとだけ言っておいて、ジャッカル等と同じ方向へと歩いて行った。
「お前さぁ・・・」
フと気付けば、の隣にはラケットを持った赤也がいた。
「何や?」
「関西弁・・・キモイし」
「私の勝手ジャン」
は人の言葉にけちをつけるなと切原に言った。
しかも、そのときの顔は物凄く怖いです。
なんだか、ナマハゲ風味です。
「頼むから、テニス部には入るな」
ビシッとを指差して言う切原の態度は、どう見ても頼みごとを言う雰囲気じゃない。
それでも、一応相手は兄貴。
「否・・・別に、良いけど・・・・・幸村サンが仕込んでるジャン?」
は、絶対テニス部に入るようにするでしょ?と付け足して言った。
しばらく、沈黙中です。
ピヨピヨと声が聞こえます。
「ぁあああああ!!」
「赤也馬鹿?」
気付けば雨は止んでいて
本当はとても不安だった転校先には
私の知らないはずで、知っている世界が広がっていた。
Fin
後書
こんなので、終わって良いのか?
兎に角「ノットラブ」をご観覧有難うございました!!