くもりって一言で言ったって
まだ雨雲がいっぱい残ってって・・・。




















第八弾→パートナー。




















「・・・で、赤也が何だよ?」

「俺を苛めたの」

「苛めてねぇっスよ!!」





ジャッカルは、コート整備の協力をしてもらうために丸井を呼んだはずだったのだが
何故だか切原と丸井の喧嘩を丸め込めているではありませんかか。





「桑原先輩って大変ソー」





ジーと三人のやり取りを見つつボソリとが言った。





「なーにしとんじゃ?」





の真後ろにコート用ブラシを持った仁王が現れた。
その横には、ジェントルマンと呼ばれているらしい柳生も一緒に居た。





「確か・・・におう・・サン?」

「自己紹介してなかったんじゃが、よぅ分ったのう?」

「・・・赤也が何回も言ってましたカラ」





部室へ来るまで、何度「仁王先輩」と言っていたかを思い出して苦笑する
そんなに、仁王は今自分の後ろに居てダブルスのペアである柳生を紹介すべく、柳生を呼んだ。
柳生はの前に来ると同時にペコリと頭を下げた。
それを見たも、頭を下げるべきだと思いペコと軽く頭を下げておいた。





「何お前、年下にも頭下げちょるん?」

「常識ですから」





眼鏡をクイッとかけ直して言った。
そんな柳生に仁王はハイハイと軽く流しぎみに言って、兎に角自己紹介するように言った。





「これは失礼。3年の柳生比呂士と申します」

デス」

「ちなみに、俺のパートナーじゃきぃ」





ニッコリと笑って仁王は言った。
そんな仁王の発言に、は耳を疑った。
だから、仁王に今の言葉をもう一度かつゆっくりと言ってもらうことにした。





「・・・
ち、な、み、に、俺の、パーートナーー・・じゃきぃって」





言ったんじゃよ、と付け足しつつの表情を伺う仁王。
そんな仁王の苦労もものともせずに、





「仁王先輩・・・サヨウナラ」

「イヤイヤ否、意味解らんきぃ!!」





ガシとの腕を掴んで引き止めた仁王だったが、そんな仁王の苦労を無視しては手を振りほどいた。
柳生曰く、なんだか別れ話を出した恋人のようです。
それでも、必死の仁王はを何とか引き止めることに成功した。





「で、何故に逃げようとしたんじゃ?」

「・・・・・・・・・」





ピタリとが止まったのは、仁王が最っ先に解った。





「・・・何じゃい、早ぉ言いんしゃい?」





ペチペチとの頬を軽く叩きつつ言う仁王。
それでも、口を開こうとしないに何度も尋ねていた仁王だったが、此処で忘れちゃいけないのが





「仁王君、女性を叩くのはあまり感心ができませんね」

「だって何も言わんのじゃよ?」

「だからと言って、叩くのは失礼この上ないですよ」





そう言った柳生は、仁王のの頬を叩いていた手を掴んだ。
そして、の方に近づいて行ってスミマセンと一言だけ言って、ペコリと頭を下げた。





「・・・・・・い、いえ・・そんな頭下げられるほどな事はしてナイですカラ;;」





自分のやっていた事が、幼い子のすることに思えてきたはカァと赤面して柳生に言った。
その反応を逃さずに見ていた仁王と柳生。
その二人が、目で合図した事を知っているのは、二人だけだった。





「では・・・何故、仁王君からお逃げに?」

「・・・まさか、仁王先輩と柳生先輩でダブルスをやるとは思ワナクって・・・デス」





物凄く言いずらそうに言っただったが
柳生と仁王自身、二人でダブルスを組んでいるのが不思議などは言われ慣れていたので、そう驚くものでもなかった。
だから、仁王が気にするなと声をかけるためにの方へ寄っていった。





「あぁ・・・それなら・・・」

「と、言うのは嘘なんデスケドね?」





ズル





ドゴンッ





「狽ノ、仁王先輩っ?!!!」





思いっきりこけた仁王。
そりゃぁ、あれが嘘だったなんて思いもしないだろう。
勿論、自分等を見て人々が言う事がアレなのだから。





「お前・・・なかなかやるのぅ?」

それは、アリガトウゴザイマス・・・で大丈夫デスカ?」

「あぁ、大丈夫じゃきぃ・・・」





ズキズキなる頭を押さえつつ仁王は立ち上がった。
そして、再び先程逃げようとした理由を聞くために口を開いた。





「嘘なら、真実を言いんしゃい」

「私も聞きたいものですね」





忘れられていたかもしれませんが、柳生も一緒に居ますから。
の斜め前、つまり仁王の隣に柳生は居ます。





「・・・でも、怒りマスヨ?」





絶対にと付け足して言ったが
仁王も柳生もそれでも言えと言ってきたので、は逃げる事もできずに言う羽目になってしまった。
フゥと一回だけ溜め息を付いた後に、は口を開く。





「よく、そんな詐欺っぽい雰囲気とか大人ぶった雰囲気ででダブルスなんて出来るんだな、と・・・」





ゴッ





言った瞬間、の頭の上にゲンコツが落ちてきた。






























後書
あいやぁー!!
ちゃんのイメージが崩れつつある今日この頃。