・・・そんなもんでしょうが。
第三弾 - 好み -
「・・・ほほう、エロ本ですかぃ?」
「「狽、をっ?!!」」
ドンガラガッション
物凄い音と共に、丸井と切原は前方へと倒れた。
はそんな2人を見てケラリと笑った。
いてて、と打ったところを押さえながら丸井と切原はを見た。
「そこまでビビんなっつーの」
「いやいやいや、無理っスから!!」
「ぶー。何でさー」
「何でっつーか・・・さ」
そこまで言うと、丸井はの後ろを指差した。
あぁ、とは何かを思い出したかのように頷いた。
「ヤギュには刺激が強かった・・・て、言いたいわけか」
丸井と切原は首を縦に振った。
その反応を見たはかすかに笑った。
だけどその「かすかに」が悪かったんだ。
カツカツカツと言った、歩いてくる音が近くなったかと思った。
そう思っているや否や、の首は後ろから締め付けられた。
「・・・どうせなら、笑えばイイでしょう・・・?」
ギュウウウ
「ご、こめっ・・・ギブギっ」
本気でヤバイ状態です。
ですが、丸井と切原はお口チャックで何も言いません。
否、言ったら柳生に殺られます。
「今回だけ、見逃しましょう」
そう言って、パっと手を離した。
瞬間にはゼィハァと呼吸を整えた。
「・・・殺され、る」
「貴方が悪いのでしょう」
ふんっ、と鼻息を荒くした柳生・・・。
否、何か言い方が変ですがよいとしましょう。
そして、柳生はそのまま自分のロッカーの方へと歩いて行った。
それを見計らってはスササと瞬時に動いて切原と丸井の前に現れる。
「つーかつかつーか!!マジ、どーゆー系が好みよ、オイちゃんに言ってみな?」
にっこり、とが笑った。
ていうか「オイちゃん」て・・・。
切原や丸井が呆れながらも取り合えず答えることにしました。
「俺はコイツ・・・かな」
先程まで閉じていたはずのエロ本を開いて一人を指差す丸井。
そこに居たのは、きっとジャッカルだって好みに違いないはずの色の白さと巨大な乳を持った女の子。
「うっそ、ブン太って巨乳好き?!」
「ないよりある方がイイだろぃ?」
「だからってコレは・・・」
「叶姉妹っスよね、俺もココまで来ると駄目っスよ」
「だよな?!!」
「人の意見を踏みにじむなよっ!!」
丸井ブン太(15)・・・頑張れ!!
兎に角、丸井の意見を思い切り批判した後には切原の意見も聞くことにした。
待ってましたと言わんばかりに切原は丸井から本を取り上げてページをパラパラと捲った。
「これこれ、この子なんですけど!!」
バッと勢いよく2人の前に本を出した。
そこには先程の丸井が指差した女の子とは違うが色は白くCカップぐらいの女の子が載っていた。
「・・・折角の本なのに、もっとデカイ子にしなよ」
「先輩、さっきと言ってる事違いません?!!」
「現実見すぎだっつーの」
「丸井先輩まで?!」
否、丸井は元々巨乳派だ。
とか言うツッコミは誰もしないのであって・・・。
切原が訴えても2人は知らん顔。
そんなに切原の意見を否定したいのか・・・!?
「ちょっ・・・マジ、柳生先輩も何か言ってくださいよっ!!」
ドッキ☆
・・・今、あきらかに柳生の内心を示す効果音が流れました。
ていうか、星マークとか似合わないマークなんかもオプションで付いてました。
「い・・・え、私は」
クイと眼鏡を上げた柳生。
だがしかし、の位置からは耳が赤くなってたのは見えていた。
ニタリと笑むと、は立ち上がった。
「ヤッギュ」
「へ・・・?」
バッ
柳生の目の前にが現れたかと思うと、は柳生の見える位置にエロ本を持ってきた。
いつの間に切原から取ったんだ?という質問は無しの方向で。
兎に角、エロ本が目に留まった柳生の顔は見る見るうちに赤くなってゆきました。
「ちょっ・・・やめっ」
「あっはは!ブン太、赤也。ヤギュの捕獲頼むっ!!」
「「あ、・・・アイアイサー!!」」
「はぁ?!・・・ちょっ」
柳生の訴えも虚しく、あっさりと2人に捕まった柳生。
なんか可哀想を通り越して、ご苦労様です。
「さーて、どのページ見せてあげよっかなーっ」
ルンルン気分でページを捲る。
だがしかし、その行動をすぐに止めると、柳生に向かってニッコリと笑んでこう言った。
「全部一緒にみよっか?」
「・・・はっ?!」
「さんせーっス、柳生先輩も思春期なんですからー」
「楽しまなきゃ損だぜぃ?」
「え、ちょっ・・・本当に勘弁して下さいっ!!」
後書
哀れ柳生。
キミも立派な大人への仲間入りさ!(黙って)
今回普通だな。