嘘が許されるたった一日。
第五ノ壱弾 - 男 -
「オハヨー。」
「ウィー・・・ってお前誰?」
オハヨーと言っていきなり入ってきた人は、丸井の記憶の中には無い人物だった。
「分かんない?」
何故か嬉しそうな顔をしつつ、ソレは質問してくる。
それでも全然分からなかったので、周りにいた仁王・柳・ジャッカルの顔を見た。
何かを知っているのだろうと思われる仁王はケラケラ笑っていて
柳も知っているようで少々笑っていた。
ジャッカルはというと、丸井と同じくまったく分かっていない様子だった。
「分かんねぇーんだ?」
ニィと笑った顔を見て、丸井は初めてソレが誰かがということが分かった。
「もしかして、・・・?」
「ィッエーッス!!!」
「っつかお前その格好何だよ?!」
の今日の格好はというと、男子の制服に髪を短くまとめて化粧もいつもと違っていた。
丸井の質問に対して、聞きたい?ともったいぶっていて
最終的には、仕方がないと言って訳を言おうとした。
仁王と柳もそのことは知らなかったらしく、2人とも興味津々そうに聞いていた。
「今日エイプリールフールっしょ?」
「そうだけどよ・・・ってお前?!」
「ビンゴォ!ちょっとばかし、遊ぼうってわけでなー」
「それで、今回のターゲットは誰なんだ?」
ニュッとわき出てきた柳がに質問をした。
その答えに、は即答で言った。
「もっちろん、2年エースと紳士とアイツ」
「・・・ってか何でそいつらなわけ?」
の今回のターゲットを聞いた丸井が、何故その3人なのか疑問に思った。
「まぁ、この場にいないってのもあるけど
丸井・ジャッカルは反応が普通だろうし、柳には一発でバレルだろうし、仁王は後が怖いから」
先生っ!俺とジャッカルを同レベルにしたコイツをマジで殴りたいです。
でも、丸井君は優しいので暴力は多分しません。
「にしても、よぅ真田をターゲットに入れたのぅ」
いつも嫌がっている真田をターゲットに入れるとは、よっぽど機嫌がよいだろうか。
「ぁー・・・アイツはこの格好見てどうこき使ってくれるかの実験台」
「「ってか、実験台かよ?!」」
全員でその場で叫ばれました。
その後、は今日のマネージャーの仕事を止めて一日入部をしたいと柳に言った。
勿論柳はがどのような行動をとるのかを見たかったので一瞬オッケイを出した。
「ところで?」
「何?」
「ラケット持ってるぜよ?」
はテニス部員ではないが、一日入部となってはラケットが必要だった。
その事について、ずっと考えていた仁王が言った。
「ラケット?・・・・家から持ってきたけどこんなのでいいのかねぇ?」
ガサゴソとテニスバッグをあさった中から出てきたのもは、結構古めのラケットだった。
しかし、普通のラケットよりも随分使いやすそうな物だった。
「ぉー。準備よいのぅ。」
「様だからなー」
ニィと笑って仁王に答えた。
その後は着替えてくるといって、部室を後にするためドアに手をのせた。
「ぁ・・・今日だけはだかんな。」