・・・コイをしちゃいましょう。
第四十五弾 - 恋心 -
「ヤギューが好き」
ドガッ
部室内に居た部員の半分以上がこけた。
ある人は、ロッカーに頭をぶつけた。
「狽ネっ?!・・・、先輩頭壊れました?」
「しつれーじゃねぇ、それ?」
ギリと切原を睨みつける。
の睨みに切原はひるんだ。
だがしかし、そこでひるんだままいるわけにはいかない!!
「いや・・・だって、何でよりによって柳生先輩なんですか?!!」
「ほーじゃ、俺でもよかろうが!!」
「はぁ!?俺に決まってんじゃないですか!!」
「イヤイヤ、お前等に恋人決められたくねぇし」
ズッバン
は仁王と切原の頭をブっ叩いた。
そりゃぁもう・・・本当に本気で叩きましたよ。
「ったぁ・・・」
「〜っ!」
「お前等が悪いんだかんなー」
プイっとが顔を背けた。
あんた、いつからそんなキャラになったんですか!!
「っつか、・・・お前マジなんか?」
に殴られた頭を撫でながら、仁王はに問いかけた。
「あったりめー!!」
そう言ったは何故かガッツポーズ。
一体、君は何をしたいんですか。
簡潔に答えて欲しいものです。
「否、そこはガッツポーズよりも乙女ポーズじゃろう?」
「何、乙女ポーズって?」
「それは自分で考えるとこじゃろうが」
ケラリと仁王が笑った。
そこでがニッコリと笑んで一言。
「無理」
ゴンッ
が笑んだと同時に、の後ろにあったドアが開いた。
だから、の頭とドアは音を立てた。
はそのままその場に蹲ってしまった。
案外、痛かったのだろう。
「・・・あぁ、失礼」
にドアを当てた本人はクイと眼鏡を上げた。
そう、眼鏡=柳生だ。
一瞬だが、やってきた奴を見た部室内の人は固まった。
あるやつは
「例の柳生・・・!」
と思い。あるやつは
「これに負けたのか・・・!?」
と思い。あるやつは
「フザケやがって、コノ眼鏡・・・!」
と思ったそうです。
そんなことも知らない柳生はいつも通りに自分のロッカーの方に歩いて行った。
「被害者の心配でもしたらドーですかっ!!」
ノッシリ
ビタンっ
「のんっ!!」
選手。柳生選手にしてやられました。
と言うのも、一旦柳生の上にのし上がったものの、柳生はあっさりとを振りほどいて落としました。
本当に、落下と言う言葉がお似合いです。
「いってぇ・・・ヤギュー、何してくださってるんだよ!!」
ギリリと睨むものの、柳生が逆光でを見てくるものだから、は簡単に怯んだ。
周りの皆は見てて「哀れ!!」と感じたそうだ。
「貴方こそ、いきなり何ですか」
「いやいやいや、ヤギューが最初に悪いんっしょ?」
「・・・ドア当てたことなら、謝りましたけど?」
「感情がな・・・、御免。もう何も言わないよ」
グスグスと泣きまねをしながら柳のところへ行く。
その姿は可哀想を通り越して、痛い子だなぁと思った人も少なくなかった。
「れんじぃー・・・えっぐ、えっぐ」
「柳生にあんな事をするお前が悪いんだぞ」
柳の胸の中では泣きまねをしている。
そのの頭をポンポンと軽く叩いた。
そんなことをされたは気分をよくして柳にしがみ付いた。
「・・・くっ付きすぎだ」
「え、イイじゃん」
ニヘラとが笑った。
だがしかし、ココで問題が起きるのだ。
「先輩っ!!」
ムスっとした顔で切原はを見た。
は柳にくっ付きつつも切原のほうに顔だけを向けた。
「へ?・・・あ、何。赤也?」
「柳生先輩が好きじゃなかったんですか!!」
「「「「(ストレートすぎだぁああ!!!)」」」」
部室内にいるやつのほぼ全てがそう思っただろう。
確かに、切原はストレートに言い過ぎた。
しかも、柳生本人もいるのに・・・。
「・・・はぁ?」
「うっわ、何・・そこまで嫌そうな顔すんなよ」
静かに柳から離れたは、柳生の反応を見て少しばかりショックそうです。
誰だって人に嫌われるのは嫌ですからね。
「・・・では、喜べ。とでも?」
「うん。大いに喜んでくれればいいと・・・
思いません。御免なさい。もう言わないので逆光止めてください」
逆光止めろと言うのは少々無理があるものの。
とりあえず、柳生はを逆光で見るのを止めた。
「と言いますか・・・どうせ貴方のことです、私の反応を見たかっただけでしょう」
ドッキリンコリン
「狽ヘっ?!・・ちょっ、今変な音しませんでした?」
「気、気のせいさ。切原赤也少年!!」
ポンポンと切原の肩を叩くは、どこからどう見たってオカシイ。
「・・・ちゅーか、お前・・・嘘付いとったんよなぁ?」
「へ?・・・あ、そーれは・・ですね、」
先程の柳生の言ったことが本当であれば、の最初の言葉は嘘になる。
そうとなれば、嬉しい事もあるが騙されたという気分はどうもムカつく。
アハハと、は苦笑した。
そして、逃げ道を必死で探す。
だけどそんなもの見つかると思いますか。
相手は仁王雅治ですよ。
「じゃ、まずは柳生のお説教から・・・」
「いっやー!!勘弁、マジで、たーすーけーてぇえええ!!」
後書
まさか相手が柳生かよ、みたいな(笑)
さんは柳生の反応見るのが相当楽しいらしいです。