なんていう量なんだ。
第四十三弾 - 紙袋 -
「はち切れるでしょ?」
「ん・・・あー、コレ?」
久しぶりに幸村が部室に居た。
が部室でマネージャーの仕事をやっていると幸村がやってきたのだった。
「そう・・・だって、紙袋だよ?それでお返しのお菓子とか全部入ってるって・・」
「まぁ、モテるからね」
「うっわー、さすがゆっきーv」
は幸村の言う事に文句なんか言いません。
っていうか、幸村=絶対だと思っている子ですからね。
「で、ハイ・・・」
幸村がに一つのクッキーを手渡した。
そこで、の表情がパァアと明るくなった。
「マジ?!バレンタインも渡してないのに?!!」
「・・・、俺にくれたでしょ?」
「・・・だっけ?」
「だよ」
その言葉を聞いたはすぐさまクッキーの袋を開けた。
そして、中身を食べ始めた。
「うんまー・・・」
ガチャ
「ちぃー・・・っ、幸村ぶ、ちょう?!」
「おはよう」
「赤也グッドイブニングー」
さんの挨拶がオカシイです。
それでも切原は何事もなかったかのように幸村とに接する。
そこら辺、だてに2年エースと名乗っていません。
「あー・・・やっぱ部長も返しますよねー?」
切原が幸村の紙袋を見つけた瞬間にそう言った。
その問いに幸村は少しだけ首を傾げつつも縦に振った。
「仁王先輩ったら、バレンタインのときに断ったりしてんスよー・・・おかしいですよ、あの人」
「だよな!!やっぱニオサンの思考ちょっと狂ってるしさ」
「「チョコレートが可哀想(ッス・だ)よ!!」」
ちょっと、何幸村を放置して話ししてんだよ、切原&ペア。
そのうち、幸村怒っちゃうよ。
「・・・仁王がチョコレート貰わなかったの?」
流石幸村。
いつでも、どこでも、会話に入り込むことが出来ます。
我等が部長万歳!!
「多分・・・本命とか狙ってたんじゃねぇ?」
「ありえねーっスよ、仁王先輩ですもん」
言いたい放題だなお前等。
そんな2人を少しだけ笑いつつ幸村。
あんたも、この2人の口ぐらい塞いでよ。
「まぁ・・・大方、面倒だったんだろうね」
「「お返しが・・?」」
「貰うのが」
幸村が言った事が本当ならば仁王はかなりの面倒くさがりですよ。
貰うのが面倒だなんて・・・。
確実に、この世の男を敵に回します。
「貰うのが・・・ありえそう」
「はぁ?!!男としてそれはありえねぇーっスよ!」
ぶーと頬を膨らます切原。
あなたの自信はどこから出てきているんだ。
「仁王に聞けばすぐに解るんだろうけどね」
「そんな恐ろしいことできねーし・・・なぁ、赤也?」
「先輩に賛成っス」
切原はビシっと手を挙げた。
いわゆる挙手ってやつだ。
「何・・・根性ないね?」
「ゆっきーには言われたくない」
「・・・?」
「何も言ってマセーン」
片言なんだからまるわかりですよ。
それでもを許す幸村。
流石部長だ。
・・・否、部長というか、幸村だからだな。
「それはそうと、幸村ぶちょーは部活しないんスか?」
ニヘと切原が幸村に向かって笑った。
その答えに幸村は午後の練習は出る、と言った。
「じゃー・・・久しぶりに試合しましょーよ?」
「んー・・・真田がイイって言えばね?」
「うげー・・・」
「大丈夫、やっても赤也が負けるよ、きっと」
「さんには言われたくなかったんスけど」
ジトーとを眺める切原。
はスっと目線を逸らした。
そして、そんなを睨みつつも切原も朝練の用意のためにロッカーのほうに歩いて行った。
「あ・・・っと、そういえばコレ、預かってます」
カバンの中から何かを取り出した切原。
そして、その取り出したものを・・・。
びゅんっ
「狽ミぎゃっ!?」
ぱし
に向かって思い切り投げつけた。
恨みをこめて投げたわけではないが、案外速度はあった。
「ナーイス、キャッチっス」
にかっと切原は笑った。
「・・・こっ・・・・・・こえーし!!」
「まっ、そのプレゼントで機嫌直してくださいって」
アハハと切原が笑った。
そして、不思議そうにその受け取った箱を開けた。
ついでに、興味本位で幸村も箱の中身を一緒に見ようとしています。
「・・・あいつ、から・・・」
「真田らしくないね」
2人が見たのはチョコレート。
だけど、少しだけ引き気味です。
切原的にはがキレると思っていたので意外でした。
そこで、の方まで歩いていき、箱の中を見た。
「・・・は、ハート型?!!」
「あいつの、キモレベルが上がった気がする・・・」
「「同感(っス」」
後書
ハート型のチョコレートを作ったのは真田ママです(爆)
バレンタインに真田ママはからチョコを貰っていたのでお返しなのです。
ホワイトデーに渡し忘れて渡す時間が無かったので息子に託しました。
・・・その所為で真田のキモレベル上がっちゃったよ!!(笑/えない)