誰だってコノ時期はつらいのよ。
第四十弾 - 風邪 -
「ふぇ・・・・っくしょいっ!!」
一瞬、地面が揺れたような間隔に陥った。
しかし、それは自分が動いただけで、地震なんか起こる雰囲気もない。
「風邪か?」
「・・・ヴん」
柳の問いに、ズズと鼻水をすりあげて答える。
そんなを見て、早く治せよと真田が声をかけた。
うん、真田も今この場に居るんですよ。
誰も、と柳が二人きりだと言った覚えはないです。
「はふぇ・・・ティッス・・」
日本語になっていません、さん。
それでも言葉を理解した柳が真っ先ににティッシュを渡した。
「あんが、ちょ・・・」
「どういたしまして」
ズビィイイイイイ
汚い音を出して、鼻をかむ。
そんな音を出しても、柳は気にしません。
勿論、真田も気にしません。
否、ちょっとは気になるけども!!
「あ゛ー・・・しん゛どい」
カランとシャーペンを机の上に放った。
そして、シャーペンはコロコロと転がって床に落ちた。
真田が拾った。
机に置いた。
はとりあえず、礼を言った。
真田は少し照れた。
「・・・キモ」
「煤I!」
ハイハイ、真田君だって人並み以上に傷つきやすいですからね。
その点に早く気付いてください、さん。
「れんじぃー・・・」
「何だ?」
呼ばれてすぐに柳はのほうへと振り返った。
そのとき、柳は見た。
真田が隅っこの方で三角座りでのの字を書いていたのを。
だがしかし、そこはあえて無視です。
これも真田への愛のムチ・・・だとイイですね。
「終わんな゛い」
「それはの仕事だろう」
「わ・・・か゛ってんだけど・・・」
シャーペンを再度手に持つが、紙に何かを書く雰囲気はない。
は椅子の上で揺れているだけだった。
「あ゛ー・・・無理っ」
今にもシャーペンを放り投げそうです。
否、投げたら柳に怒られるので投げませんけどね。
「そこまで風邪が酷いなら帰ればいいだろう?」
「ヤ゛ーダ」
ぶんぶんと顔を横に振る。
そのを少々呆れ顔で見る柳。
そこで、とりあえず柳がの方まで歩いて行った。
「何、れんじぃー?」
「・・・熱」
「は・・・、あードモ」
柳が自分の手での熱を測ってます。
そんな2人を羨ましそうに見る真田。
とても、不憫ですから止めてください。
「熱は無さそうだが・・・?」
そう言った柳はのデコから手をはなした。
「でも、恋の゛病にはおちい゛ってまーす」
「狽ネっ?!、お前っ!!」
「嘘・・・に゛決まってんじゃん゛」
呆れ顔で真田を見る。
そんな顔で見られた真田は少しショックです。
仮にも好き・・・うん、多分好きであろう人に馬鹿にされているのですからね。
「も真田を苛めるのはやめなさい」
「・・・ほ゛ーい」
あんまり反省の色がないですよ。
それでも一応、柳との約束をする。
さぁ、今後この関係が変る事はあるのでしょうかね。
その後、やる事は沢山あるのに、ボーっとし始める。
そして、とうとう
「あ゛ー・・・ゆっき゛ーんとこ、行きて゛ぇー」
「むしろ、帰ったほうがいいんじゃないんですか?」
が喋るとほぼ同じにドアが開いた。
そこに居たのは紳士。
否、ここでは非紳士と言っておこう。
「うあ゛・・・ヤギューだ」
こんにちは、と皆に挨拶を適当に済ましつつ、柳生は自分のロッカーのほうへと歩いていった。
ロッカーを開けて自分の荷物を入れるとのほうへと振り向いた。
「そんなに酷いのでしたら、帰ればいいでしょう」
「何、ヤギュー、心配してく゛れるのかよ?」
「いえ、私に風邪がうつらないようにしてほしいだけです」
「・・・つーめーた゛ーい゛ー」
鼻声でブーイングを始める。
鼻声なので、日本語が変に聞こえてます。
「あ、そういえば・・・今日は仁王君が休みだそうですよ」
「マジ?・・・じゃぁ、部誌に書い゛とく・・・けど、何で?」
「幸村君のお見舞いに行くとか・・・」
「ニオサ゛ンのあほ゛ー!!!」
後書
結局、最後は柳生で閉め。
冬の風邪はほんっと辛いんですって!!