本日、マネージャーと後輩は部活を抜け出・・・否、外出しました。
第二十六弾 - 冷食物 -
コンコンッ
「・・・はい」
一つの部屋が、ノックされた。
それとともに、部屋の中から入室OKのサインとして声が返ってきた。
バァンッ
「ゆぅっきぃーvvv」
少々キモい感じで、が五月蝿く病室に突入した。
そして、一瞬飛んだかと思うと、幸村にしっかりと抱きついていた。
「ぅわ?!・・・また、はいきなり現れちゃって・・・・・」
そう言った幸村は、少しばかり困った顔をしている。
「えっへへぇvv・・・さっき電話したばっかだろ?」
「そうだっけ?」
幸村部長、少々とぼけてみた。
しかし、そんなものにかなうわけがない・・・
「何?ゆっきー・・・ボケた?!!」
・・・はず。
「えー。俺まだそんなボケる年齢じゃないよ?」
「でも、さっき電話したの忘れたんだろー?」
うんっと言って首を立てに振った幸村。
それを見たは、じゃぁボケの始まりだ!!と幸村に言った。
「つーか、いい加減俺の存在に気付いてくれません?」
まだドアの近くに居た切原が二人の会話に割って入った。
しかも、凄く不機嫌な声で。
そんな切原に気付いたは、幸村から離れて切原のほうへとダッシュした。
「・・・メンゴ」
「べっつに、イイっスけど・・・」
そこで、切原が会話を止めた。
その様子には、しょうがないと小さな声で言って再び切原を見て言った。
「帰りに奢ります、奢りゃーいいんっしょ!!」
「そーこなくっちゃねー、先輩vv」
半ば強制的に、切原はに奢ってもらう事になりました。
「ぁー。それよりも、ゆっきーに手土産買ってきたんだよな、赤也!!」
「そうなんスよ、部長!!」
バタバタと五月蝿い足音を立てて、幸村のもとへと行く二人。
そして、パカリという箱を開ける効果音と共にそこにあったものは・・・。
「なぁにかな、コレは?」
「何って・・・「『ところてん』(っス・だけど?)」」
また、微妙なものを手土産にして・・・。
幸村だって、リアクションに物凄く困っています。
つか、もうツッコムところが何処なのかが全然分かっていないご様子です。
「・・・で、何で『ところてん』なのかな?」
とりあえず、適当に質問をしてみた。
「ぇ・・・夏だし?」
「先輩方も涼しげなものを持ってけって言ってましたし・・・ねぇ?」
そりゃまた妙な理由だな、おい。
「ついでに、あんまり変な物よりも食べ物の方がいいかな?って思ってたし」
どうせなら、アイスとか持っていけばいいじゃないですか。
「本当はアイスかワラビ餅にしようと思ってたんスけど」
「なんか『ところてん』が買って!!って訴えてたんだな、コレが!!」
「『ところてん』は訴えないから!!」
とうとう幸村は、と切原にツッコミを入れることが出来ました。
でも、なんだかとても疲れきったご様子です。
「訴えてたんだってば!!・・・ってか、ゆっきー疲れぎみ?!」
今頃、幸村の苦労に気付きました。
これでは、幸村が苦労かけるんじゃなくて、幸村が苦労かけられてるんですよ。
「少しだけど、疲れちゃったんだよ」
少しと言ったわりには、物凄く疲れているように見えるのは切原だけであろうか。
そんな切原は幸村に少しの同情をした。
そして、ついでに小さな声でご愁傷様っスと言ったのは、誰にも聞こえていない。
「まぁ、とりあえず『ところてん』は貰っておくよ」
と言って、ところてんの入っている箱を受け取って、机の上においておいた。
しばらくしてから、幸村の病室に看護婦さんが入ってきた。
「幸村君、そろそろ・・・ぁ、お友達が来てたんだっけ?」
と切原の顔を見た看護婦さんが、そう言った。
「でも俺等もうすぐ帰りますよ。ねぇー、先輩?」
一瞬、看護婦さんの方を見ていた切原だったが、すぐにのほうに振り返ってそう言った。
「ぁ?・・・うん、まぁゆっきーも体調良さそうだったりしちゃったしー」
「その言い方って、僕が体調が良かったのが悪いみたいじゃない?」
「・・・・・・・・・・そんなコト、ナイヨ?」
最後の方があからさまに怪しいです。
それでも、優しいと思われる幸村は分かったよと言って、を許してあげた。
「んじゃぁ、又来るからよ!」
「部長、早く病気治してくださいねー」
バタバタバタという、効果音と共に風よりも断然遅く走って、切原をという人物等は帰っていった。
そして、病室には看護婦さんと幸村だけが残った。
「フフッ。幸村君もあんな友達が居てたら退屈しないわね」
「ハイ。退屈なんてしてる暇もありませんよ」
少しだけ、苦笑いしたような雰囲気で幸村は看護婦さんに答える。
しばらく話した後で幸村がハッと思い出した。
そして、あの二人から貰った箱+中身を看護婦さんの目の前に差し出した。
「何、幸村君?」
そして、ニッコリ笑ってこう言った。
「もしよかったら、この『ところてん』看護婦の皆様で食べてください。日頃お世話になってるんで」
後書
終わらせちゃったよ!!(オイコラ)
ぅん。最終的には『ところてん』はナースステーション行き(笑)
幸村はところてんが気に入らなかったんですよ・・・なんとなく(オイ)