へーんしんっ!!!
第二十五弾 - 変装 -
「どーです?」
「んー・・・それはそれで良かよ?」
とある放課後。
部室には仁王雅治こと詐欺師と一年生がいた。
「やっぱりですか?!ドーモ有難う御座います!!」
ニカッと笑って一年生が仁王に答えた。
そんな一年生の笑顔に仁王はニッコリと笑顔を返した。
「・・・にしても」
「ウッイーッス!!」
元気良く部室のドアを開けたのは二年エースの切原赤也。
そして、先程までの一年生と仁王の妙な空気を破ったのも切原赤也。
「赤也?」
「ぇー、仁王先輩もまだ居てたんスか?」
『も』の意味は、だけが部室に居ると思っていたからこその台詞。
多分切原は悪気はありませんよ。
それでも、仁王には切原の言う事全てが悪気があるように聞こえるので、とりあえず言い返そうとした。
「赤也先輩だぁー!!」
しかし、一年生の発言のおかげでそれは阻止された。
「・・・アンタ誰?」
一年生の姿を見た瞬間に切原が言った言葉はコレだった。
その言葉に一年生は吃驚して開いた口がふさがらなかった。
「仁王先輩?」
「な・・・なんじゃ?」
「何で笑ってんスか?!!」
そんな二人を見ていた仁王は口を押さえて笑いを耐えていました。
「否・・・面白いもん見とるからのぅ」
未だ笑いを止める気配は無く、クククッと笑っている仁王は答えた。
そして、そんな仁王を馬鹿にした目で見ながら切原は自分のロッカーに向かった。
「ってか、仁王サーン。切原先輩が無視しまーす!!」
ようやく動き始めた人物が、仁王の隣にやってきて言った。
「よしよし・・・お前も可哀想じゃのぅ」
そんな奴を見た仁王は頭を撫でながら言った。
「っつーか、マジでその人誰なんスか?!!」
「「そろっそろ気付いてもおかしくないと思う(んじゃが・んですけど)?」」
「ハァ?」
素っ頓狂な声を切原が出した。
そんな切原を見ながら、二人は同時に溜め息をついた。
・・・ついでに、二人のうちの一人はまだ笑いを耐えつつあります。
「ニオサーン?」
「何じゃ?」
「もぅ、バラしてもいいっしょ?」
退屈そうな顔で一年生は仁王に尋ねた。
まだまだ、切原には解ってほしくなかったが、そんな風に尋ねられると断るわけにもいかなかった。
「解ったと・・・・」
バァーン
「ゥッイー!!!!!丸井ブン太様、只今登場っ!!」
キランッとポーズまで決めて登場してきた、丸井ブン太。
そんな奴を見た三人は全員同じような阿呆でも見たかのような顔だった。
「お前等・・・俺に喧嘩売りたいって顔してるなぁー」
「否、そんなことはねぇーっスけど?」
「赤也が一番ソレっぽい・・・・・・あっれー。お前久々じゃねぇ?」
それなりに赤也に喧嘩をふっかけておいた後に
一年生の顔を見た丸井が少々呆れた顔で仁王と一年生の近くまでやって来た。
「ブン太にバレタか・・・」
「まっさかブン太にバレルとはのぅ」
「お前等・・・俺に喧嘩売ってんのか?」
「「さっき売ったのはそっちだろ?」」
切原の存在を忘れているかのように話し出す三人・・・。
そして、そんな切原は勿論不服なわけである。
「いい加減俺にも教えてくれてもよくないっスか?」
「・・・と言ってますが如何しましょう、先輩方?」
「「ハァ?!赤也に教えなくてもいい(だろぃ・じゃろ)」」
なんて酷い先輩方なのでしょう。
ショックを受けた切原少年は、スミの方でのの字を書いてます。
「つか、赤也がショック受けちゃったじゃん」
「そんくらい如何ってことないったい」
「仁王に賛成ー」
ガヤガヤと三人で話している会話を小耳に挟んだ切原がガバッと立ち上がって三人のところでダッシュした。
そして、例の一年生の目の前に顔をグイッと近づけた。
その行為には、さすがの一年生も吃驚して、少々引き気味であった。
「今・・・あんた俺の事『赤也』って言ったよね?」
ギックッッッ
「・・・ぃ、言ってねぇっスけど;;?」
「ヘェ・・・。でも、さっきだって丸井先輩の事を『ブン太』って言ってましたけど?」
一年生のピンチです。
切原はかなり怒ってます。
もう、胸倉掴んで外に追い出されそうな雰囲気です。
「ゎー。ごめんっ。ごめんって!!」
「謝っただけですむと思ってるんスか、せぇーんぱい?」
「こ、これには海よりもかなーり浅いわけが・・・つか、そこのフタ・・・?!!!」
仁王と丸井に助けを求めようとしただったが、その二人はもう既に居なかった。
「裏切りものぉー!!!!」
後書
赤也を怒らせてしまいました。(ぅゎぁ)
まさか最後がこんなのになってしまうなんて、自分でも想像がつきませんでしたよ。(笑)