久々の練習試合が入りました。
第十九弾 - 待ち -
「・・・赤也は?」
「まだ来とらんぜよ」
本日はにとっての久々の練習試合の日。
久々というのは、だけ練習試合の日が都合が合わずに来れていなかったためである。
しかし、切原少年がまだ来ません。さん少々キレぎみです。
「にゃろう・・・。」
「そのうち来るけん。お前も準備しんしゃい」
「わーってるけど、赤也絶対遅刻するだろ?」
「切原君が間に合った事などありませんからね」
仁王とが二人して楽しくはない会話をしていると、柳生がやってきた。
「出たよ非紳士・・・」
ゴッツ
「いでっ!!!」
何時ものごとく、は柳生に殴られた。
勿論柳生は何事もなかったかのような涼しい顔をしていた。
「ヤギューが、ぶったぁー!!!」
「貴方はいつも一言多いですよ」
を見下して言う柳生。
そして、その光景というか、その柳生の発言を聞いた仁王が一言ボソリと言った。
「一言って・・・一言しか言っちょらんがのう」
「何か言いましたか、仁王君?」
「何も言っとらんけん」
仁王は誤魔化すかのようにニッコリと笑った。
その顔を見た柳生はニィィッコリと表面だけ笑ってそうですかと言った。
その二人を見ていたが思うことはたった一つ。
なんか黒いし、こーわーい
緊張感が全くもってありません。
「ところで、何でヤギューまで此処に来たのさ?」
此処というのは校門前のこと。
ほとんどの部員は、もう既にバスに乗っているか部室の中でお着替え中かのどちらかである。
「あなた方も準備がまだでしょう?」
「そーだけど?・・・ぁ、ニオニオは終わってんのか?」
「いや。俺もまだ終わっとらんよ?」
二人揃って可愛くキョトンとしてみせた。
その微妙なキモさに柳生サン少々呆れました。
そして、その二人のキョトンとした顔をスルーして話を続けた。
「ですから、私が切原君を待ちますから準備・・・」
「何気にスルーされちゃったよ、ニオニオ」
「そうじゃのう。ちこーっと寂しいのう」
コツッ
・・・ゴツッ!!!
「いっ・・」
「いったぁー!!!!」
柳生比呂士やりました。
二人共を多分思いっきり殴りました。
「ってか、ニオニオの方が軽くなかった?!」
「そりゃぁ、パートナーですから」
普通にひいきしていました。
「つか、普通はニオニオは男だし手加減ねぇ方だろ!」
「・・・貴方は仁王君以上ですからね」
「何がだよ!!」
本当に何が仁王以上なのか全く解りません。
むしろ解りたくもありません。
「ヤギューなんか嫌いだぁ」
何かのマンガのワンシーンかのように、泣くマネをして何処かへ行こうとする。
そして、その姿を見送る仁王。
その姿を、あからさまに軽蔑の目で見つつもとりあえず答えを言おうとする柳生。
「嫌いで結構」
「ぅわ。アッサリィ」
返ってきた答えに、は思わずツッコミらしきものを入れた。
「しかも、柳生はに嫌われたいと?」
「えぇ」
仁王にとってはありえないことをアッサリと柳生は言いました。
ですが、柳生だって内心では多分嫌われたいとか思ってませんよ。
「如何でもいいけどさ・・・赤也来ない」
「マジでアイツ何やっとんじゃろうね」
ハァと二人は同時に溜め息をついた。
「溜め息をつくのは結構ですが・・・同時は遠慮したいですね」
柳生は一人で溜め息をついて、その場の二人に言い放った。
しかし、それが逆効果になるのを知っていて言ったのですか、柳生比呂士君?
「・・・ヤギュもやろうよ?」
「何故ですか!!!」
「三人でやればさらに面白いって言うじゃん?」
「それとコレとは絶対違いますっ!!」
「いーや。絶対同じだよ」
「違いますっ!!」
またしても、くだらない言いあいの始まりです。
そして、ボソリと誰にも聞こえないような声で仁王が微妙に何かを言いました。
「つか・・・そろっそろ真田怒るじゃろぅなー・・・・。」
後書
D2に続いてD1でお相手。
つか、自分の小説でD1でお相手も少ないよね。
大抵赤也と仁王が出しゃばってるし。(笑)
ついでにツッコミ役のブン太も。