愛知博のサポートナビはウソだらけ


愛・地球博へ行って来た。テーマは自然の叡智。はたしてどのような博覧会なのか。まずは、行く前までの事前情報について。

朝6時前に家を出て、帰宅したのは深夜1時頃。協会の混雑予測によると、8/16は8月最高の混雑らしい。しかし日程の都合からこの日、もしくは翌日しか行けない。18日からの出勤に響かないように16日しかない。

聞くところによると、人気パビリオンは予約制。ではどのパビリオンが予約制で、いったいどうやって予約するのか。愛知博のWebサイトのトップページには、予約情報として予約できるパビリオン等の説明がある。「予約できる」のと「予約しなければならない」とは異なるが、さつきとメイの家が完全予約制だということについてはいっさい説明がない。結局それぞれのパビリオンについて調べないとそれは分からない。しかしパビリオンとかEXPOガイドのページには当日予約情報以外は何ら説明がない。翌日のことなので、どうせ当日予約しかできないのだが、予約に関する情報が不親切だ。

いずれにせよ、USJのように朝予約すれば午後には入館できるということだろうと思っていた。が、大きな誤解。予約割当自体が少ないので、実際には予約などほとんど不可能に近い状態だった。会場について目にしたのは、トヨタ館の午後1時の整理券(4時入館分)配布に並ぶ長蛇の列(みんな座り込んでいたけど)。人気のトヨタ館だからだからだろうが、あとは推して察すべき。他のパビリオンもすでに当日の予約はすべて完了状態だった。つまり、初めての来場者は入館したいパビリオンに並ぶしかない。

今回の万博は会場周辺の交通混雑に配慮してパーク&ライド形式を採用している。事前の調べで、西日本からの自家用車での来場は名古屋空港の駐車場に停めてシャトルバスにのることになっている。調べているうちにサポートナビなるシステムを発見した。交通手段やパビリオンを登録するとそれにそって個人的なガイドマップ等を作成してくれるというもの。駐車場として名古屋空港駐車場を選ぶと、開場の8時からの時間帯毎の到着時間を選択することができる。そのさい、予想混雑状態が表示される。会場の混雑予測は別にあるので連動しているのだろう。しかし、混雑が予測されている16日でも名古屋駐車場の満車予測はなかった。駐車場が満車になることはないということは公共交通を利用して来場する人が多いということか。

駐車場が8時開場なら早く着いてもしんどいなあ、と考えて、当初5時出発予定を繰り下げ、5時半に出ても充分8時前につくと判断した。しかし実際出たのは6時前だったので到着したのは8時ちょっとすぎ。ところが、名神小牧IC近くには名古屋空港駐車場が混雑との情報表示。さらに駐車場近くずくと満車に変わっている。停められなかったらどうするんや、と思いつつも、とにかく行ってみると、表示はウソ。万博専用に用意された駐車場は2階建てだったが、1階部分はすでに満車。しかし2階部分はまだまだあいていた。

8時開場からまだ10分もたっていないのにこの状況とは、どういうことだ。開場時間を早めたとしか思えない。駐車場の係員によると万博会場自体も30分早く開場しているそうだ。前日もそうだったらしいが、Webサイトにはそんな情報がいっさいなかった。いったい何の為のサポートナビなんだ。なんのサポートもしていない。状況がめまぐるしく変わる情報提供はいっさいない。

そもそも予約はパソコンや携帯でしかできないので、予約割当が少数だとはいえ、情報弱者とのデジタルデバイドを広げることになる。それが自然の叡智をテーマとする万博の運営として良い方法だとは決して思われない。それに、あらたに発見したサポートナビというシステムは、混雑状況の反映がなく、まったく非現実的なプランを提供し、かえって利用者を混乱におとしめている。実行するからには安心して利用できるシステムを構築して運営すべきではないか。


水 - 8 月 17, 2005   04:16 午後