環境ホルモン


摂南大学の宮田先生の公開講座を聴くための準備として、環境ホルモンについて調べていたら、渡辺正・林俊朗『ダイオキシンー神話の終焉ー』(日本評論社)に行き当たった。

読んでいないから批判もできないが、人体に悪影響を及ぼすといわれる化学物質について、「神話の終焉」というからには、人体に影響がないという確証があるに違いない。

しかし、被害者側(弱者側)からの負の告発に対して、体制側から反論があるのは公害訴訟の歴史からも明らかで、にわかには信じ難いような気がする。しかも「神話」としているところが逆説的で、汚染物質かもしれない、と疑うのがどうして神話になるのだろう。安全と信じる方が「神話」ではないだろうか。

たとえば、中国からの輸入食材・食品が農薬等に汚染されているの現状をみて、食の安全神話は崩壊した、とはいってもいい。

ところで、環境省の環境ホルモン関連のページ(化学物質の内分泌かく乱作用について)に、環境ホルモン戦略計画SPEED98のパンフレット「取組の成果」というのがあるが、よく読むと環境ホルモンの人体への影響は認めらないと書いてある。

http://www.env.go.jp/chemi/end/speed98/pamph.pdf


月 - 9 月 22, 2008   08:22 午後