うれしいいこと


今日、卒業生が訪ねてきてくれた。結婚相手をつれてきて、この人と結婚しますという報告だった。結婚式を挙げる前に、その相手を紹介してくれたのだ。

うれしかった。

彼女は、短期大学を卒業後、研究生として残り、四年制大学が新設された最初の年に3年時編入した四年制の第一期卒業生で、卒業後も何度も大学まで訪ねてきては、近況報告をしてくれる。

こちらの都合も構わずに、突然やってきては、話し込むこともよくあって、仕事が忙しいときなど迷惑に思うこともあったが、彼女の近況報告を聞きながら、しばし仕事から離れることができたということは、実はとても楽しいひとときを過ごしていたのだと思う。

卒業式のあとのパーティで彼女を目の当たりにした時、不覚にも涙が溢れ出てとまらなかった。なぜだかわからない。今思うと、その最終学年のゼミで彼女の周囲に対する気配りやリーダー的立ち振る舞いに人間としての成長ぶりを感じてうれしかったのが、卒業パーティのときに走馬灯のように駆け巡ったからだと思う。よくここまで成長してくれたと感慨深かったのだろう。教え子が成長していく姿をみるときほど、教師冥利につきるときはない。

その彼女が最良のパートナーをみつけて結婚する。相手もよく彼女を理解していた誠実な人だった。とても喜ばしい。また、涙がでてきてしまった。


水 - 10 月 10, 2007   11:56 午後