締切直前に Jedit X がフリーズ


京都での研究会のさいに、先日の投稿論文のしめきり間際に、2時間かけて打ち込んだ文章を保存しようととたんにパソコンがフリーズしたことを話していたら、それとメモリーを半分しか認識しない物理的故障とは深い関係があるはずのことに、自分自身はじめて気づいた。

メモリを512KBしか認識していない状態なのに1GBあるとおもって、たくさんのソフトを起動しながら作業をしていたのが原因のような気がする。フリーズしたのはテキストエディタの Jedit X だが、いままでそんなことは一度もなかった。自動バックアップを有効にしていたかどうか忘れてた。たぶん、勝手にファイル更新されるのが嫌なんで、オフにしてたと思う。

Jedit X はOS9時代のJeditから愛用している軽量快活で高機能なテキストエディタで、普段からワープロ代わりに使用している。レイアウトを考慮する必要のない文章入力はもちろんのこと、会議用などの簡単な資料作成などにも重宝している。リッチテキスト形式で保存すると、フォント種類やサイズも反映さえてWordで読み込めるので、最近は他人に配信する文書もJeditのリッチテキストのまま配ることが多い。投稿論文のように段組み、1行文字数、1ページ行数などの書式が決められているものは、InDesginなどでレイアウトをつくって、テキストフレームに流し込むほうが手間がかからずに美しくレイアウトできるので、テキスト入力にはJeditXが手離せない。

(Wordでレイアウトしながら原稿作成すると図表を挿入したとたんに、レイアウトがくずれたり、図表が行方不明になったり、ヒドい目に遭う。だからWordは嫌いだ。なるべく使わない。)

締切前夜の10時頃だったか、データを参照しながら打ち込んでいった文章を保存しようとしたとたんに、フリーズしたのだ!

まさか!? ただちょっと保存にもたついているだけ? としばらく待ってみたものの、ポインタがグルグル回り続けるのみ。どこかにテンポラリファイルがないかと探してみたが、無駄な努力。フリーズしたのはJeditXではなくて、Finderかもとおもって、Finderを強制終了していみたが関係なかった。

Finderを強制終了した時点で、すでにテンポラリファイルはあきらめていたが、修復できないとおもって呆然とした。時間に追われていていたので、打ち出していた集計表にはなんら書き込みも残さずに、論旨を組み立てながら文章化し、直接パソコンに打ち込んでいた。だから、もういちどそれをやり直したとしても、同じ分析にもっていくことができるかどうかも分からなかった。

頭を冷やすために台所に行ってタバコを吸い、コーヒーを飲んで、休憩した。まだ起きていた子どもたちに向って、パソコン壊れた、とぽつりと言った。カミさんは入浴中だった。あとで聞いた話だが、亮佑がカミさんにそのことを報告していたらしい。子どもたちもカミさんも、変に状況を伺おうものなら逆効果ということが分かっていたらしく、そっとしておいてくれた。

ここで投げてはいけない。どうやっても、やりなおすしかない。と奮起して、パソコンを再起動した。

JeditXを起動すると、「前回終了時に保存できていないファイルがあります。復元しますか?」と聞いてきた。神の救いか、と感謝した。きれいに復元された文章が表示された。あわてて保存し直した。

JeditXは、デフォルトでバックアップ用ファイルを作成しているが、環境設定ではそれをファイル保存時に削除するかどうかの選択しかできなかった。ボクはそれを削除するとチェックしている。それと、バックアップファイルの存在とは別だったのだ。助かった。さすがプログラマ用ソフトだけあって、フリーズ対策がとられているというわけだ。

俄然やる気ができてきて、執筆に拍車がかかったのはいうまでもない。


土 - 7 月 14, 2007   10:00 午後