カレンダー考


きっこのブログで、カレンダーの曜日はほとんどが日曜日からはじまるが、まれに月曜日から始まるものもある。手帳は月曜日から始まるものが多い。と書かれていた。

日曜日から始まるのは日本のカレンダーだけじゃないのか、と思って調べてみたら、アジアのカレンダーは日曜日からはじまるのが一般的なようだ。欧米は月曜日から。イスラム圏では週末が金曜日になるそうだ。

日本ではもともと暦は月齢をもとした太陰暦をつかっていたはず。現在のカレンダーを用いるようになったのは、西暦を取り入れてからだろう。しかしそれがどうして日曜日始まりになったのか。アジアで日曜日始まりが多いということは、中国の影響なのだろうか。

気になったので、暦についてしらべてみた(ウィキペディア)。

まず興味深いのは、過去のことは歴、未来のことは暦だということ。

さて、日本が西暦を導入したのは明治6年。それまでは太陰太陽暦だった。太陰太陽暦とは月の満ち欠けを基準にした太陰暦(陰暦)に、実際の季節とのズレを補正するために閏月を導入して運用する暦である。

日本の太陰太陽暦の基本になった中国暦は、1ヶ月の長さを月齢を基準とし、新月満月といい、朔日を月の初めの日として配当した。月の運行のみに基づいた日付は太陽の位置と無関係であるため、暦と四季の周期との間にずれが生じて農耕等に不便である。そこで古代中国では、本来の季節を知る目安として、太陽の運行を元にした二十四節気が暦に導入され、二十四節気による暦と月の運行による暦とのずれが1か月程度になったときに余分な1か月(閏月)を入れて調節するようになった。

二十四節気は1つおきに正節(節気)と中気に分けられ、正節から次の正節までの間を節月という。節月は約30日であり、1朔望月よりも長い。よって、暦と季節とのずれが蓄積されてゆくと、中気を含まない月が生じることになる。この中気を含まない月を閏月とした。

純粋な太陰暦では、1回帰年の近似値である12ヶ月を1年とした場合、1年が354日となり、太陽暦の1年に比べて11日ほど短くなる。このずれが3年で約1か月となるので、約3年に1回、余分な1か月閏月を挿入して、ずれを解消した。閏月を19年(メトン周期)に7回挿入すると誤差なく暦を運用できることが古くから知られ、世界各地で行われた。
メトン周期(Metonic cycle)とは、ある月日の月相の欠け方)が一致する周期の一つ。19太陽年は235朔望月にほぼ等しいという周期のこと。
紀元前433年アテナイの数学者メトンが発見したのでこの名がある。中国では、19年を1章と呼ぶことから章法(しょうほう)と呼ばれた(独自に発見したとも、東漸したとも言われる)。


ヨーロッパ西アジアでは紀元前45年1月1日に太陰太陽暦のローマ暦から太陽暦ユリウス暦へ移行し、それ以後は太陰太陽暦は主に東アジアを中心として使用された。

ローマ暦は紀元前753年に採用されたが、当初は10ヶ月で各月の名称はほぼ現在の3月から12月までの名称に名残がある(のちに改名した7月と8月は別)。1年のうち月に属さない日が約61日間あったらしい。農作業のない季節に日付は無用だったからとされている。春めいてくると王が新年を宣言してたそうだ。

ローマ神話の神の名に由来する七曜日の名称もこの暦の途中から使用されるようになった。

紀元前45年、ユリウス・カエサル(シーザー)は、1年を365日とし、4年に一度閏年をもうけ、2月に一日加えて366日とするユリウス暦を制定した。

現在世界各国で用いられてるのは、ユリウス暦を修正したグレゴリオ暦(1582年制定)である。閏年のルールに100で割り切れて、かつ400で割り切れない年は閏年にしないことが加えられた。


金 - 1 月 5, 2007   08:27 午後