PowerBookG4アルミの光学ドライブ換装


DVDを2倍速でしか焼けなかったPowerBookG4(M8981J/A)の光学ドライブを換装した。新しいドライブは、DL(二層書き込み)にも対応している8倍速SuperDriveのMATSHITA UJ-875。

Vintage Computerで8800円 で購入したけど、注文した直後に、同機能のUJ-85Jがメーカー整備済み品として4980円で再発売されたのは、ちょっとショックだった。同じ機能なら安いので十分なのに…

ハードディスクも250GBの大容量のものを外付け起動 で使っていたので、これらを同時に内蔵すべく、PowerBookG4アルミの開腹作業を本日行った。

歴代のPowerBookで、光学ドライブの交換は、はじめて。といっても開腹手順はハードディスクを交換するときと同じなので、楽勝のはずだった。

Vintage Conputerでは「取り付けマニュアルは付属しません。ドライブの脱着ができる上級者向けです。」と記載されているが、「Optical Drive Manual & Software」と書かれたCDが同梱されていた。さっそくのぞいてみると、iMac DVとか、PowerBookG4 Titanとかの開腹手順が日本語のPDFではいっていたが、PowerBookアルミ用のマニュアルがない。

ひょっとして、また商品の手配ミスか? とあわてて封印された袋にはいったままのドライブを確認すると、UJ-875だったので一安心。マニュアルはサービスのつもりだったのだろうが、購入した機器はそれらの機種に対応していない。きっとこれもまた手配ミスだな。

あらためて、ifixit で開腹手順を確認しながら作業することにした。ここによると、15インチのPowerBookG4アルミの場合、CPUクロックが1GHz~1.5GHzまでは同じ手順 だということがわかる。

さて、外したビスを紛失しないように注意しながら、作業を続けていくと、上蓋を外す段階でつまずいた。CD/DVDの挿入口付近のフックが外れないのだ。どんな仕掛けだったかわすれてしまった。

かつてハードディスクを換装したときはどうしたのか、自分の記録 (2007年1月7日)をたどってみると、なんと前回も同じところでつまずいていたではないか。さっそく、前回参照した記事(PowerBook日記【ハードディスク自力交換・前編】一難去ってまた一難去ってまた一難 )にアクセスしてみると、なんとブログの主はPowerBook Airのユーザーになっている。それでもちゃんと記事が残っているのがありがたい。問題の箇所の詳しい写真もあって、解説つき。しかし、やっぱり外れない。しくみが今ひとつ理解できない。クリップをのばしてつっこんだり、精密ドライバをつっこんだりしてみたものの、フックが外れない。

ところが、何かの拍子にパラっと3つともフックが外れていた。そして、CD/DVD挿入口に残る細かい傷。これはやっぱり難関だった。

上蓋がはずれると、後は簡単。光学ドライブをはずして、マウンターを新しいドライブにつけ換えて、ビス止めするだけ。のはずだった。

光学ドライブのマウンターが外れない。接着剤で固定しているのかと思うほど、強く締めてあった。びくともしない。これではねじ山がつぶれてしまう。

それに、暑い。汗だく。こういうのは冷房しながら作業すべきだった。

ラジオペンチを持ち出してきて、左手でドライバーをビスに押し当てて、右手のラジオペンチでドライバーを回す。押し当てながら回さないと、ねじ山がつぶれる。静かに、しかし力強く。汗だく。

マウンターを外すだけで20~30分も格闘したように思う。

あとはHDも換装して組み立て直すだけ。蓋を固定する前に動作テストをして正常起動を確認。ところが、CD/DVD挿入口のところのフックがうまく止まらない。なんだか隙間が開いているような感じになってしまった。

さっそくデータを焼いてみる。2倍速から8倍速へ、なんと4倍も速くなったので感動するはずだったが、いまどき8倍速は驚くような速さではなかった。まあ、ディスクを選んで書き込みできないディスクもあったのだから、これでようやく普通のパソコンになったということだろう。

メモリ:1GB(メモリスロットが1つ故障のため今のところこれが限界?)
ハードディスク:250GB(5400rpm)
光学ドライブ:DVD-R書き込み8倍、DVD-RW書き込み6倍、CD-R書き込み24倍

こういうのは、もっと早めに改造しておくべきだと悟った。改造の努力の成果に感動するくらいの時期というのがあるのだろうなあ。

次は、DLの書き込みテストをしたい。このために同時にToast 9 も買ったんだから。(ただし書き込み可能なメディアが、今はまだない)


木 - 7 月 24, 2008   11:28 午後