親父のPowerMacG3/MT266が故障


今月初めごろだったろうか、親父からの留守伝があった。「コンピュータがこわれました」とだけ録音されていた。コールバックして症状を聞くと、起動しないとのこと。OSの不具合だと思ったのですぐになおせると思いつつも、忙しくて一ヶ月ほど放置していた。

先日ようやく実家(車で30分ほど)を訪れて、故障内容を確認した。起動画面の表示が極端に遅い。しびれを切らして電源を再投入したくなるころにようやくFinderが表示され、ハードディスクのアイコンが表示される。ボタン表示になっていた。亮佑がいじったと思われる。

親父のMacはいわゆるベージュG3だが縦型タイプ。PM9600から採用された横蓋をあけてメンテナンスするタイプで、メンテのしやすさは、後のポリタンク型やG5などに継承されている。ベージュG3に関しては、いろいろと増強してきたから、万一故障してもなんとかなるとの自負があったので、中古のMT266を購入してもらったのだ。メモリ160MB、HD6GBでOSは9.2.2で稼働させていた。ネット接続はしていない。

最終的に内蔵電池切れとハードディスクの物理的トラブルのようだった。ソフト的な故障じゃないので、その場での復旧はムリ。

さっそく自宅にあるベージュG3と余っていた4GBと20GBのHDを使ってMacOSX 10.3(Panther)のシステムを数日間ほぼ徹夜で構築。久々の中古Macの修復と増強に腕が鳴る。

そして、ようやく昨日の日曜日、晃治をつれて実家まで出かけていった。晃治には夏休みの宿題をさせながら、親父のMacの修理をした。

ベージュG3はレガシーマシンと位置づけられていてMacOSXの対象機種外。MacOSXを起動させるにはXPostFactoというソフトが必要になる。しかしそれを使えば、まったく問題なくMacOSXが使えるのだ。ただし、OS9とOSXの切り替えには必ずXPostFactoを使う必要がある。

安定して使っている分には、まったく問題ないが、一旦トラブルがあると、トラブルの切り分けが難しい。それがこれまで親父のMacにOSXをインストールするのを避けてきた理由だが、自宅のベージュG3はトラブルもなく安定して動いているので、まあ大丈夫だろう。

内蔵電池をまだ寿命が来ていない中古品と取り替え、メモリーを追加して320KB(もとは160MB)に、ATAアダプタを増設してHDの増設を可能にした。壊れたHDは取り外して、用意してきた2台のHDを設置して、いざ起動!

え!

自宅でうまく行っていたシステムも実家にもっていくと何故かうまく作動しなかった。調整したマシンごともっていったのだが、直前に増設HDの配線を少しいじったのがダメだったのか、運送途中で何か衝撃があったのかどうか、とにかくうまく起動しなかった。

一旦は起動してうまくいったかにみえたのだが、調整しているうちにまったくダメになってしまった。HDを持っていったマシンに戻して起動してみたが、だめだった。というわけで、昨日はとりあえず4GBのHDでOS9環境だけ使えるようにしてきた。

壊れたHDのほうは、自宅に持ち帰って復旧を試みたが、親父のマシンではかろうじて起動しかけたにもかかわらず、マウントもできずに、どうもデータの吸い上げはムリのようだ。残念。

ところで、Yahooオークションで、昨年発売のMac-miniが4万円台半ばで売買されている。昨日親父にそれを伝えると、修理前は「それを買おうか」とか言っていたのだが、最終的にOS9が使えるようになったら「今のままで十分」という。

実は、オークションを物色中にSonnet製G3/500のCPUアクセラレータが出品されてて、親父のマシンが倍速になるので、5000円位で入札しようと思っていた。しかし、Mac miniが4万円強で落札できそうなのを知って、もし親父がMac miniを買うならCPUは不要だと思い、入札しなかった。そしたら、なんと最終的に3200円で落札されていた。ちょっと後悔。

ところが昨夜遅くに別人が同じものを出品したので、今度は入札するつもり。

Pantherシステムは、なぜかブートセクターに異常があったのをディスクトラブル修復ユーティリティ(Techtool Pro)で修復して、さらにをTechToolProをインストし、2台のHDからそれぞれお互いのディスクが修復できるように設定した。今後のトラブルに備えるためだ。これで少々のマシントラブルは修復できるはず。といっても私が出向かないといけないのは変わらないけどね。あとはこれを親父のマシンにセッティングするだけです。

うまくいけば親父のマシンの構成は以下のようになる。

PowerMac G3/MT266 (改sonnet G3/500←落札できれば)
メモリ:320MB(128+128+64)
内蔵HD: 6GB(MacOS9.2.2, MacOSX10.3←インストールCDから復旧できるように)
増設HD:20GB(MacOS9.2.2, MacOSX10.3.9)
USB+Firewireカード、ATA増設カード

これにあと、ビデオカードが増設できれば、iMovie3くらいまでなら実用レベルになるんだけど。

中古Macをあてがって、親父がいちばん不満なのは、OSやアプリケーションの解説本(市販本)がないということだった。ソフトに付属のマニュアルはあるけど、実際使い物にならない。Pantherにすると、もっと解説本が必要になるかもしれない。オンラインではある程度知ることができのだけど、ネット接続をきらう親父には関係ない。古本屋でMacの解説本を探すか。


月 - 8 月 28, 2006   03:54 午後