クイズ版愚民?


クイズ番組と入力しようとしたら、nをミスタッチして、誤変換してしまった。おもしろい変換だったのでそのままタイトルに採用した。普段テレビをあまり見ないが、正月2日目の夜、実家で弟家族と一緒にヘキサゴンを見た。

昔はクイズ番組と言えば、視聴者が解答者として参加して賞金をもらうのが夢だった。アップダウンクイズ、タイムショック、クイズグランプリ、ダイビングクイズ、アタック25(今もやっている超長寿番組!)などはテレビをみながら一緒に考えた。視聴者の知識と教養を競う番組だったが、時代とともに消滅している。

解答者が芸能人になって、単に知識と教養を競うだけの番組から脱却したのは何時頃からだろう。年代は覚えていないが、クイズダービーは、まだ一般視聴者が解答者に賭けをする形で参加していたが、ぴったしカンカンでは視聴者はクイズには参加していない。

世界ふしぎ発見やクイズ紳助くんに至っては、クイズはもうオマケみたいなモノで、出題のためのロケそのものを楽しむ番組だった。クイズ番組もいろいろあって面白い。

が、クイズ!ヘキサゴンには驚いた。

解答者の無教養やアホさかげんを前提に、出題されている。世間の常識が通用しない芸能界ということか?

たとえば、読めない漢字や英語があってもそのまま自分の思う通りに問題を読ませて、ただしい問題文を推察したうえで解答するゲーム。すぐに正しい問題文は画面表示され、本当にこんな字が読めないのか? とあきれ果てる。

食べ物を漢字表記したカードを選んで、一人1枚ずつ合計4枚選んで、その食べ物とミルクをミキサーにかけたミックスジュースを飲むゲーム。中には難しい漢字表記もあるが、うちのチビたちでも読める漢字がたくたんあったのに、出演者は読めないのでとんでもない食べ物を選んだりする。たとえば獅子唐(ししとう)とトウモロコシと読み違えた? (ちなみにトウモロコシの漢字表記は玉蜀黍だそうだ)

クイズ番組としては楽しい。紳助の司会も絶妙で、アホの解答者相手に正解バレバレのヒントを出すのに、そのヒントの意味さえ判らない解答者。そのアホさを楽しむ(=演技であってほしい)番組ということだろう。紳助番組(最近は全く見ていないが…)の面白さは、出演者をすべて身内化した喋りに持ち込むところだろう。おもいっきりバカにされても、みな怒らない。

しかし、こどもたちは、こんなアホでも芸能人としてやって行ける、と大人をバカにするんじゃないか?

いやそれだけならいいが、だったら自分だって勉強せずとも人生やって行けるのではないか? などと思ってもらっては困る。


土 - 1 月 5, 2008   03:21 午前