里見八犬伝


TBSの50周年記念特別番組。2日と3日に分けて放映してたのを見た。ママにバカ受け。晃志がハマった。

ママに受けたのは、タッキーが出ているから、だけではない。昨年のNHK大河ドラマのメンバー、滝沢秀明(義経)、小沢征悦(木曾義仲)、大杉蓮(行家)らが出演。その演技も義経的でおもしろかったからだ。さらに…

八犬伝といえば、むかしNHKで放映された人形劇「新八犬伝」が印象的。辻村ジュサブローの人形と黒子姿の坂本九がナレーションで「われこそは玉梓が怨霊…」と語っていたのが頭に焼き付いている。NHKの人形劇は「ひょっこりひょうたん島」「ねこじゃら市の11人」「未来都市008」などと続いてきたが、辻村ジュサブローの人形は純日本的。文楽の人形のようで、それまでの作品とは異質で、子供心にあまり好きではなかった。しかし、坂本九のナレーションのおかげで、毎回楽しみに観ていたものだ。

ママも新八犬伝を見ていたという。だから、この「里見八犬伝」はその印象と照らしてみていたのだ。

しかし、玉梓が怨霊になったあとが迫力不足。もっとスーパー戦隊シリーズの悪玉のように大きくなって襲って来ないといけない。などと言っていると、怨霊玉梓がこもっている場所は、まるでスーパー戦隊シリーズの悪玉親分がこもっている地下洞窟のような雰囲気。グランディーヌ(ゴーゴーファイブの悪玉親分)のようにもっと大げさにやれえ、とか言い出す。玉梓の怨念が繰り出す悪者は、ショッカー(仮面ライダー)か人間もどき(マグマ大使)みたい。そういえば八剣士は、スーパー戦隊そのもの。銀河マンの照映も出演してるし、ますますその気になってきた。

玉梓を妖術使いとしてみると、その妖術は未熟だ。どうせならもっと派手にしたほうがいい。ママは「仮面の忍者赤影」のようにすればいいのに、という。どうも江戸時代に滝沢馬琴が書いた「南総里見八犬伝」は、現代の勧善懲悪的ヒーローものの原点だったのかもしれない。

ところで、新八犬伝。ネットで調べてみると、「新八犬伝をもう一度みようよ! 」というサイトを発見。NHKにはビデオが3話しか残っていないらしい。「タイムトラベラー」がビデオを使い回して残っていないことは知っていたが、「新八犬伝」もそうだったとは! 受信料集めておいて、視聴者を無視して好き勝手するNHKの傲慢さ(当時)の現れですね。


火 - 1 月 3, 2006   03:12 午後