それでもiMovie '08にこだわって動画編集


iMovie '08のタイトルインサートを使った動画を作るために、あえてiMovie'08にこだわってみる。最終的にチャプターインデクス付きのDVDを作成することを目指す。

実は、せっかくタイトルインサートまで済ませた後になって、iDVDでチャプターメニューに対応したデータ引き渡しができないと気づいた。

まず「メディアブラウザ」でiDVDにデータを引き渡すべく、640 x 480を選んで書き出してみた。90分の素材に対して240分くらいかかると表示される(Mac mini/1.6GHz)。延々待って出来上がったファイルはm4vだった。しかもビットレートは1.7Mbps。DVDにするとしてもビットレートが低すぎる。つまり画質が悪い。これはDVD素材として使えない。

どうにかして、これまでの作業を再利用したい。

Final Cut Pro 5 で出来上がったm4vを読み込もうとしたが、対応していなかった。

しかたがないので、iMovieでの編集作業は放棄して、FCPで一からやり直そうともしたが、DVフォーマットの素材は編集用に音声をレンダリングしなおさないといけない。とくにチャプターマーカーを入れるタイミングは、音と合わせる必要があるからこれは必須の作業。でも、またここで音声レンダリングに時間をかけるのは、せっかくiMovieでやりかけた作業があるのに、癪に障る。

やっぱりiMovieの編集データを再利用する方法を考え直した。

(何をつくっているかというと、ピアノ発表会のビデオ。合計3時間の映像を1枚のDVDにする。最初にFCPで編集し始めたのだが、ビデオ素材の音声データ不良のため作業を中断し、iMovieHDで素材そのまま手を入れずにiDVDを使ってサンプルDVDを作成していた。その後、iToast9(新規購入)で読み込み直すことによって音声不備も許容範囲になったので、編集再開にあたってサンプルDVD同様に最後に
iDVDを使おうとおもって、iMovie'08で楽して編集しようと試みた。)

iMovieからの書き出しで、「Final Cut XMLで書き出し」を選ぶ。素直にFCPに持っていけるかとおもったら、タイトルインサートの結果は反映されない。しかし分割したクリップはそのまま反映された。これはマーカーの打ち込みに使える! 別途、タイトルインサートした映像を書き出して、FCPで入れ替えることにする。

そこで、「QuickTimeを使用して書き出し」を選んでmovで書き出してみる。これも延々と160分かかった。
設定は、H264、高画質(高速1パス)、640 x 480
書き出されたファイルのビットレートは約3300Kbpsだった。

これを再生してみて、愕然とした。先のサンプルDVDの画像にくらべて鮮明さに欠け、輪郭がぼやけている。これを素材としてDVDにすると、明らかにサンプルDVDより画質が低下してしまう。ちょっと間抜けだったのは、ビットレートはビデオと音声を合わせた数値。DVDで標準画質にするにはビデオ部分だけで4Mbpsくらいにしないといけない。

エンコード用のサインプルとして1分25秒のタイトルロール挿入映像を切り出して、iMovie'08の書き出しをいろいろ試してみた。

素材を劣化させずに書き出すには、DVフォーマットにすれば良いはず。
「QuickTimeを使用して書き出し」で、設定を
DV/DVCPRO - NTSC、現在のサイズfps、品質最高、プログレッシブ、4:3
で出力すると、できたファイルのビデオトラックは28.77Mbpsだった。

音声は128 kbps AACステレオ48lHzで軽量化を図ったが、AIFFのままのほうが出力は速いかもしれない。

画質をサンプルDVDと比較すると、やっぱりDVDのほうがきれいだ。なぜ?

ちなみにサンプルDVDのビットレートは、3.59 Mbps
ビデオトラック 224 MPEG-2, 720 x 480, 4:3, 29.97 fps, 8.00Mbps lower field first
音声トラック 160 PCM stereo, 48 kHz, 1.54 Mbps
(MPEG Streamcripによる)

ビデオトラックが8.00Mbps なのに、DVD全体で3.59 Mbpsというのが理解できない。MPEG-2に何か秘密があるのか?
普通に引き算すると、ビデオトラックは4.05Mbpsになる。


ここまで作業して、いったいどうしたら高画質のDVDを作成できるのか、どうすればいいのか、混乱してきた。

結局、iMovie'08を使う限り、高品質のDVDは作成できないということだろうか。

まず、サンプルデータでそのままDVDを作ってみることにする。


土 - 9 月 13, 2008   02:05 午前