デジタルTVで観るDVD


実家の液晶テレビはハイビジョン対応の横長画面。BSデジタル放送や地上波デジタル放送をみると、細部まで知覚できて、とても美しい。もう地上波アナログ放送をみるのが嫌になるほど。アナログ放送は全体にぼやけて映る。

その液晶テレビで2時間半の映像を1枚に焼き込んだDVDを観ると、圧縮ノイズが目立ってとても見苦しい。素材のDVテープをそのまま再生した場合と比較すると、その違いはあきらかだ。圧縮したDVDの画像は全体にざらざらしていて、エッジ部分に乱れが生じる。パソコンで静止画におもいっきり圧縮をかけてファイルサイズを小さくしたような画像だ。

ハードディスクレコーダが出始めた頃、記録容量が少なかったので、長時間録画モードを多用しないと実用的ではなかった。梅田の某大型電気店の販売員が、VHSの3倍モードよりきたない映像なのできれいな映像を好む方にはまだお薦めできません、と正直に評していたのはこの圧縮ノイズのことだったのだろう。ちなみにその頃は、長時間録画モードの仕組みを知らなかったので、映像を確認しないまま、その言葉を鵜呑みにした。録画モードの違いは、MPEG2エンコード時のビットレートの設定によって実現しているとわかったのは半年前のこと。

従来のブラウン管テレビ(ハイビジョン非対応)だと、圧縮DVDの画質劣化がそれほど目立たない。むしろVHSの3倍モードよりはきれいと感じるから不思議。テレビの解像度が良くなって美しい映像をみることができるのはうれしいが、従来目立たなかった画質劣化が気になるというのも善し悪しだなあ。テレビを新しくすると、これまでのビデオライブラリーも更新したくなるだろうから。

しかし驚いたことに、市販DVDの場合は、まったくノイズが発生していないのはどうしてだろう。標準画質で作成した自作DVDだと、素材のDVテープの品質からは明らかな劣化があるのに、市販DVDではそれを感じない。圧縮の仕方に何か特別な方法があるのだろうか。もう少し勉強しないといけないなあ。


金 - 1 月 6, 2006   11:06 午後