第4回 「高血圧症」
心臓から送り出される血液が血管の壁に与える圧力のこと。
血圧の「上」と「下」って?
○「上」というのは正しくは「収縮期血圧」といい、最高血圧ともいわれます。
「心臓→全身」へと血液を送り出すため、心臓が収縮したときに血管の壁を押し広げる圧力のこと。
○「下」というのは正しくは「拡張期血圧」といい、最低血圧ともいわれます。
「全身→心臓」へと血液が戻ってきて、心臓が拡張したときに血管の壁にかかる圧力のこと。
そんな血圧を決める要素とは・・・
1)心拍出量・・・心臓が1回の収縮で送り出す血液の量。
2)末梢血管抵抗性・・・全身に張り巡らされた細い血管(=末梢血管)での「血液の流れにくさ」のこと。
「手先が冷たい」「指先の色が悪い」などの症状は末梢の血の流れが悪いためといえます。
1)動脈硬化・・・末梢血管抵抗の増加につながります。
2)交感神経の活性化・・・心拍出量・末梢血管抵抗性がともに増加することにつながります。
3)体内のナトリウム量の増加・・・血液量が増えて、心拍出量の増加につながります。
ナトリウム、つまり食塩がどうして血圧を上げるのでしょうか?
そのメカニズムは以下の流れで起こります。
食 塩 の 摂 り す ぎ |
→ | 体内のナトリウム量を一定に 保とうとして血管内に水分を 引き込もうとする |
→ | 血液量が増える | → | 心拍出量が増える | → → |
血 圧 上 昇 |
↑ | ||||||||
→ | のどが渇く(脳が感知) | → | 水分をたくさん摂る | |||||
→ | 交感神経を刺激 | → | 末梢血管抵抗の増加 |
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