四国遍路紀行

第一番札所 霊山寺
前日夜は門前に泊まり、翌日は朝6時に起床、7時ちょうどにお参りにいきました。それにしても、民宿○○は我々にとって、本当に修行の場でした‥。

第二番札所 極楽寺
手前に写っている車は、細い遍路道でも大丈夫なように買い換えた、スバル・トラヴィックです。おかげで、狭い道も、すごい上り坂もスイスイ行けました。 
  

第三番札所 金泉寺
このお寺には、弁慶の力石があります。大津の三井寺には、おいしい力餅がありますね。

第四番札所 大日寺
前回にまわった時は、境内は草だらけで、瓦もズレていたようなお寺でしたが、今回はあまりの綺麗さにびっくり!近年のお遍路ブームのおかげでしょうか?

第五番札所 地蔵寺
境内にある大きな銀杏の木は樹齢850年と書いてあったが、いかなる方法で、木を切らずして樹齢を調べるのか、いまだに悩んでおります。

第六番札所 安楽寺
ほとんどのお寺には、無料駐車場があり、たいへん助かります。もし、各寺で500円ずつ徴収すれば、八十八箇所で44000円もかかります。

第七番札所 十楽寺
納経所で、お菓子のお接待を受けました。子供も大喜びです。 
  

第八番札所 熊谷寺
参道を行くと、スピーカーから大きな音で、御詠歌が流れていました。最初は、変な演歌かと思ってしまいました

第九番札所 法輪寺
本堂は、小さなかわいい草鞋でいっぱいです。足の病気の人や、陸上選手などが奉納されるそうです。

第十番札所 切幡寺
車遍路にとっては、最初の難関です。でも、上りきった後に見る徳島平野と吉野川の風景には、心なごみます。

第十一番札所 藤井寺
ここでは、たくさんのお遍路さんと、一緒になりました。金剛杖の鈴の音と、紅葉が印象的でした。

第十二番札所 焼山寺
徳島最大の難関です。山道は遠く、細く、急で、さすがの長女も、酔ってしまいました。でも、それだけの価値のあるお寺です。心洗われます。

第十三番札所 大日寺
交通量の多い道沿いにあります。きれいな宿坊がありますが、泊まったことはないです。

第十四番札所 常楽寺
境内は、岩がゴロゴロです。雨の日なんかは、足元注意です。めずらしく、駐車場もちょっとしかありません。

納札
納札は、本堂・大師堂の二ヶ所の納札箱に納めます。お接待を受けた時も、渡します。金や錦でできた札は、お守りとしても使われます。

第十五番札所 国分寺
広い境内の、おおらかな印象のお寺です。

第十六番札所 観音寺
十五番国分寺とはうってかわって、古い商店街の中にあるこじんまりとしたお寺です。バス遍路なんかは、ここまで入れないでしょうね。

第十七番札所 井戸寺
その名のとおり、井戸があります。お水は、霊験あらたかとのことです。1本200円ほどで持ち帰れます。

第十八番札所 恩山寺
1日目は、恩山寺まで行けるかどうかと思っていましたが、案外早く着きました。急遽、宿泊地を、太龍寺麓に変更しました。「民宿ちば」さん、ごめんなさい!

第十九番札所 立江寺
かつては有料駐車場でしたが、今回は無料でした。こんなところにも、デフレの影響が‥?

第二十番札所 鶴林寺
ここも、少々難関です。白鶴の伝説が残っており、本堂の両脇にも鶴の像があります。前回も夕方に行ったこともあり、夕暮れのイメージがあります。

お大師像
太龍寺ロープウェイから見えます。高野山に向いておられます。以前は、阿南市側から30分程かけて山を登りましたが、鷲敷町側から行ける様になりました。

第二十一番札所 太龍寺
規模の大きい、堂々としたお寺です。気の引き締まる雰囲気が漂っています。ロープウェイ開通によって、アクセスは便利になりました。鶴林寺から20分です。

ホテル  わしの里
鷲敷町ロープウェイ麓駅にある宿です。お風呂も大きく、料理もおいしかったです。1日でここまで来れたので、これ以降の日程は楽になりました。

第二十二番札所 平等寺
わしの里を朝7時前に出発し、2日目は二十二番からとなりました。朝日に照らされ、清々しいお寺でした。

第二十三番札所 薬王寺
厄除けで有名なお寺です。私も、42段の階段に、1円玉を置いていきました。徳島最後のお寺です。ここから室戸まで、海岸沿いのドライブコースです。

第二十四番札所 最御崎寺
室戸岬の上にあるお寺です。亜熱帯植物が茂り、南国に来たという実感がします。境内にある鐘石はきれいに響きます。

第二十五番札所 津照寺
漁港にある、階段のきついお寺です。なんか、竜宮城のような鐘楼門があります。

第二十六番札所 金剛頂寺
最御崎寺に対して、ここは西寺と呼ばれています。境内にがん封じの椿があり、みんなで撫でました。ここからの室戸の海岸線はとても綺麗です。

第二十七番札所 神峯寺
みかん畑の中の急な細い道を登ります。境内に霊水・神峯の水が涌いており、たくさん飲みました。庭園もきれいです。

第二十八番札所 大日寺
海岸沿いを離れ、高知平野の小高い山の上にあるお寺です。

第二十九番札所 国分寺
庭園が美しく、こけら葺きの本堂が立派なお寺です。紀貫之は、このあたりに滞在していたそうです。

第三十番札所 善楽寺
十数年前は、三十番札所は二ヶ所あったのですが、その後の話し合いで、善楽寺が正式な札所となりました。高知市内は、もうすぐです。 
  

皿鉢料理
二日目は、「高知グランドホテル鈴」に泊まりました。名物皿鉢料理もおいしく、量もたっぷりです。また、行きたいです!

第三十一番札所 竹林寺
三日目は、紅葉と五重の塔、広い石段の階段が美しいお寺から出発です。学業成就で有名です。

 第三十二番札所 禅師峰寺
ここからは、平野に広がるたくさんの温室の風景が壮観です。おいしい野菜が食べれるのも、高知のおかげです。 
  

第三十三番札所 雪蹊寺
眼病平癒祈願で有名なお寺です。駐車場がいっぱいで、門をふさぐように車を停めてご迷惑をおかけしました

第三十四番札所 種間寺
春野町の、のどかな田園地帯の中にあります。安産祈願が有名です。

第三十五番札所 清瀧寺
高知では、神峯寺とならぶ難関です。窓から手を伸ばすと、沿道のみかんが取れそうなぐらい、道も細いです。

第三十六番札所 青龍寺
階段が急で、こたえます。今回は、日程上、ここで打ち止めとしました。子供連れにしては、たくさんお参りできたと思います。

坂本竜馬像
帰途、桂浜に寄りました。子供は、貝拾いに夢中で、なかなか出発することが出来ませんでした。でも、十数年前に来た時より、なんか寂れてたような‥。 

朝から豪雨‥
5月2日のお昼2時すぎに草津を出発、夜9時前に高知県窪川町に着きました。一晩中大雨でしたが、朝起きても土砂降りでした。そして、やはり遍路宿は、修行の場でした‥。

第三十七番札所 岩本寺
本堂の天井一面に、綺麗な絵が描かれています。中には、ちょっと場違いなものも‥。次の三十八番までは約100Kmもありますので、トイレなんかはここで済ましましょう。

第三十八番札所 金剛福寺
足摺岬にある、かつて補陀洛信仰で栄えたお寺です。ここには、大師ゆかりの足摺七不思議というものがあります。この石亀は、頭を撫でると、頭が良くなるそうです。 
  

第三十九番札所 延光寺
高知県最後のお寺です。眼病治癒の御利益がある井戸があります。ここにも、亀の石像があります。甲羅の上に、鐘を乗せています。 
  

第四十番札所 観自在寺
ここから、「菩提の道場」愛媛県に入ります。八体仏十二支守り本尊を拝んでから本堂に進みます。 
  

第四十一番札所 龍光寺
山門をくぐると、まず目に入るのは正面にある鳥居。ここは神社か?と思いきや、その脇に本堂が。どちらかというと、ここはお稲荷さんの方が有名みたいです。 
  

第四十二番札所 仏木寺
家畜やペットの守り仏として知られています。また、日本最古の大師像も安置されています。

第四十三番札所 明石寺
ここの階段も、なかなか侮れません。仏木寺からの峠道も、ヘアピンの連続で要注意です。 
  

第四十四番札所 大宝寺
朝7時30分に宿を出発、9時に到着しました。朝からロングドライブです。途中の真弓峠は、昔に比べると広い道になっていますが、まだまだ遍路道の面影が残っています。 

第四十五番札所 岩屋寺
きつくて長い坂を登りたどり着くと、そこは神秘の岩山です。心が引き締まるのを感じます。15年前には、楽に登れたはずなのに、今回はほんときつかったです‥。麓の売店のはったい粉はおいしいよ

第四十六番札所 浄瑠璃寺
国道33号線塩ヶ森から、とんでもなく細い道を一気に下ると、浄瑠璃寺です。境内には、踏むと健脚などのご利益のある仏足石(左写真)や、だっこ大師など、いろいろな御祈願グッズがあります。 
  

第四十七番札所 八坂寺
四国遍路の元祖、河野衛門三郎ゆかりのお寺です。近くに、衛門三郎屋敷跡と伝わる文殊院があります。

第四十八番札所 西林寺
このお寺のご本尊の十一面観音は、後ろ向きに立っていると言われており、本堂の裏にまわってお参りするお遍路さんが多いです。

第四十九番札所 浄土寺
その昔、空也上人が修行されたお寺です。GWのため、駐車場に入るのがやっとでした‥。

第五十番札所 繁多寺
小高い丘の上にある境内の広いお寺です。

第五十一番札所 石手寺
道後温泉の近くにあるおおきなお寺です。ここは、お遍路さんだけでなく、多くの観光客が訪れるため、ちょっと俗っぽいです。門前で売っている「おやき」が有名です。 
  

第五十二番札所 太山寺
細い道を、とことん上った所に駐車場があります。途中で諦めたら、けっこう歩かねばなりません。行けるとこまで行け!というのが遍路の法則です。

第五十三番札所 円明寺
また、雨が降ってきました。今回のお遍路は雨ばっかりです。細い旧道ぞいの、古いお寺です。日本最古の銅製納め札があります。 

 第五十四番札所 延命寺
五十三番から、海沿いの道を走り今治市に入ります。仁王門を車でくぐり、駐車場へ。雨は激しくなってきました。

第五十五番札所 南光坊
今治市内の中心にあるお寺です。本堂は空襲で全焼しており、その後、再建されたものです。

第五十六番札所 泰山寺
田園の中、石垣に囲まれたのどかなお寺です。

第五十七番札所 栄福寺
海陸安全と病気平癒で信仰を集めているお寺です。本堂の横には足の病気が奇跡的に治った人が奉納した、手押し車があります。

第五十八番札所 仙遊寺
今回のお遍路で最大の出来事、「金剛杖置き忘れ事件」があったお寺です。予定を終了し、今治のホテルに戻っている途中、杖がないのに気付きました。急いでお寺に戻り、無事、本堂脇に発見しました。

今治国際ホテル
すばらしいホテルです。お値段も、けっこうリーズナブルです。うちの子供は、とても気に入り、また泊まりたいとのことです。もちろん、私もですが。

第五十九番札所 国分寺
この日は、朝から快晴です。今治郊外にある大きなお寺です。写真手前に写っているおじいさんは、銀の納め札(お遍路を25回〜50回している人)の方です。

第六十一番札所 香園寺
六十番札所は、道順の都合で、六十四番の後にお参りすることになり、1つスキップです。ここは、仏教のお寺とは思えないモダンな作りで、子安大師としても有名です。

第六十二番札所 宝寿寺
国道11号線沿いにあるこじんまりとしたお寺です。おなじ札所といっても、いろいろな規模のものがあります。

第六十三番札所 吉祥寺
このお寺も、国道沿いですが、駐車場もないため、このように本堂の前まで車を入れなければなりません。このお寺で、錦の納め札をゲットしました。

第六十四番札所 前神寺
石鎚山の麓にある、立派なお寺です。境内にある御滝不動尊に1円玉が貼り付けばご利益があるとのことですが、私は1度で貼り付きました。ラッキー! 
  

第六十番札所 横峰寺
霊峰・石鎚山中腹にあるお寺です。アクセスは非常に困難で、すれ違いも出来ないような細い林道を車で登っていきます。15年前は、麓から徒歩で1時間ほど登りましたが、その方がいいかもしれません。

 第六十五番札所 三角寺
いよいよ愛媛最後のお寺です。小高い山の上にあります。子授けなどのご利益があります。

第六十六番札所 雲辺寺
ここは、讃岐の1番目の札所ですが、住所としては徳島県です。高い山の上にあるため、昔は難所だったと思いますが、現在はロープウエイでいけます。

第六十七番札所 大興寺
のどかな讃岐平野にあるお寺です。大師お手植えのカヤとクスの大木があります。

第七十番札所 本山寺
道順の関係で、先に七十番をお参りしました。立派な五重塔がある広々としたお寺です。

第六十八番札所 神恵院
第六十九番札所 観音寺
同じ敷地内に、2つのお寺があります。ちょっと、得した気持ちになります。

琴弾浜
観音寺市にあるきれいな海岸です。GWというのに、もう泳いでいる子供もいました。夏は、海水浴客でとても賑わいます。この日は、この近くで宿泊しました。

 第七十一番札所 弥谷寺
最終日は、また階段のきついお寺からです。まるで、恐山(行ったことはないけど)のような雰囲気のお寺です。磨崖仏も有名です。大師が修行されたところでもあります。 
  

第七十二番札所 曼荼羅寺
大師のご先祖さまを祀ってあります。樹齢1200年の「不老の松」があるのですが、どうも、枯れかけています。心配です。

第七十三番札所 出釈迦寺
大師が7歳の時、願をかけて頂上から飛び降りた山を背後にしたお寺です。山頂には奥の院がありますが、1時間弱はかかります。今度、時間を作って行こうと思います。

第七十四番札所 甲山寺
大師が工事を指揮されてできた満濃池の治水を祈願するお寺です。子安地蔵も有名です。

第七十五番札所 善通寺
弘法大師生誕の地です。大師堂の地下を巡る「戒壇廻り」は、漆黒の闇の中を歩くのですが、その中ほどが、大師が生まれられた場所です。うちの子供は、3回も廻りました。 
  

第七十六番札所 金倉寺
智証大師(大津・三井寺の開祖)の御生誕地です。乃木将軍も、ここに住まわれていたそうです。

第七十七番札所 道隆寺
別名「眼なおし薬師」と呼ばれるお寺です。「目」の字をいっぱい書き込んだ祈願札を奉納します。境内にはハトがたくさんいて、子供はエサやりに夢中でした。

第七十八番札所 郷照寺
厄除けで有名なお寺で、地元ではテレビコマーシャルもしています。今回は、ここで打ち止めとします。次回は、夏休みに八十八番まで廻ろうと思います。GWということもあり、道も駐車場も混雑しており、けっこう大変でした。もう少し、ゆっくりとできればいいのですが‥。

第七十九番札所 天皇寺
このお寺の裏手に、八十場(やそば)の霊泉があります。そのほとりにおいしいところてん屋さんがあります。関西では、ところてんに黒蜜をかけますが、ここは酢醤油をかけて食べます。

第八十番札所 国分寺
境内に奈良時代の礎石が残っている歴史あるお寺です。境内にある池には、たくさんの亀が泳いでいて、手をたたくと集まってきます。

第八十一番札所 白峰寺
坂出と高松の間にある五色台の中腹にあるお寺です。ドライブウェイからは、瀬戸大橋や島々の美しい景色が楽しめます。 
  

第八十二番札所 根来寺
このお寺も、五色台の中にあります。山門前に、恐ろしげな牛鬼の像があります。400年ほど前に、この辺りを荒らし回っていたという伝説があります。

第八十三番札所 一宮寺
高松郊外の田園地帯(だいぶ家も建ってきましたが‥)にあるお寺です。隣には、日曜市で有名な田村神社があります。

第八十四番札所 屋島寺
源平合戦で有名な屋島の上にあるお寺です。境内には、狸を祀った神社もあります。屋島の麓にある「わら屋」のうどんは、強烈なコシがあり、讃岐うどんの代表格です。

第八十五番札所 八栗寺
うちのヨメさんの実家のそばにあるお寺です。背後にそびえ立つ五剣山が印象的です。商売繁盛のご利益があり、初詣の時は大変な混雑です。麓にある「山田屋」のうどんも、ピカイチです。

第八十六番札所 志度寺
立派な五重塔がある大きなお寺です。海女の伝説や、当地出身の平賀源内ゆかりのお寺です。お寺の海側にある「かね荘」の魚料理は、ほんとうにおいしいです。

第八十七番札所 長尾寺
静御前ゆかりのお寺です。毎年1月7日におこなわれる大きな鏡餅を担いで歩く競争は、讃岐の風物詩です。

第八十八番札所 大窪寺
お遍路の最終地点となる「結願(けちがん)寺」です。長い旅をいっしょに廻ってきた金剛杖を納めるお堂もあります。たいへん感慨深いところです。門前にある「八十八庵」の打ち込みうどんは美味です。

高野山 奥の院 
お遍路が無事に終わったお礼に、高野山にお参りにいきました。弘法大師が即身成仏されたと伝わるのが、この奥の院です。霊気漂う雰囲気で、とても身が引き締まりました。一応、これで今回のお遍路は終了となりました。また、機会があれば、トライしてみたいです。南無大師遍照金剛‥。

そして‥
折角、関西に住んでいますので、今度は、西国三十三観音巡礼をすることになりました。皆様の健康や、子供のすこやかな成長を願って、また1年ほどかけて廻ります。高野山に行ったついでに、さっそく二番と三番をお参りしました。



戻る