スーパーライザー

河野眼科では、直線偏光近赤外線治療器「スーパーライザー」を導入し、眼科疾患治療の補助として活用しています。
メーカーの東京医研のサイト<リンク>

ペインクリニックで行われている星状神経節ブロックというものをご存知でしょうか。
この星状神経節ブロックを直線偏光近赤外線を用いて行うのが「スーパーライザー」です。

首の付け根、第7頚椎の左右に星状神経節という交感神経の集合した部分があります。

交感神経というのは、
臓器や器官の働きを自動的に調節する自律神経のひとつで、
自律神経にはもうひとつ副交感神経というものがあります。

交感神経には、
血管収縮、血圧上昇、発汗促進、心拍促進などの体を活動的にする働きがあり、
副交感神経には
その逆で、体を休息あるいはリラックスさせる働きがあります。
そして交感神経の過剰な緊張によって、血液の循環障害がおこり、
全身的にさまざまなトラブルを作り出します。

ペインクリニックでは、
交感神経の集合のひとつである星状神経節に直接麻酔薬を注射し、
交感神経の暴走を止めます。
その結果、血行が改善され様々な症状の改善とともに、
痛みの伝導路を遮断することで痛みを止める効果もあります。

しかし、
注射による星状神経節ブロックは、
針を刺す部位や深さが不適切だと合併症や副作用の心配もあり、
医師なら誰でもできるというほど簡単なものではありません。
私(院長)も当然(・・・)出来ません。

受ける側にとっても、
当然痛いですし、何回も繰り返すのは苦痛です。
体調が悪いと出来ないこともありますし、麻酔剤のアレルギーがあれば不可能です。
スーパーライザー




当院のスーパーライザー
(右は手術用小型顕微鏡)
その点、スーパーライザーによる近赤外線療法なら、
子供でもお年寄りでも実施でき、痛みも副作用もありません。
効果も星状神経節ブロックの60〜70%と言われ、
今や、ペインクリニックでも、必要不可欠な物になっています。

「ペインクリニック 神経ブロック法」(若杉文吉監修)によると
次のような疾患が星状神経節ブロックの適応症とされています。

支配領域
帯状疱疹、反射性交感神経萎縮症(カウザルギー、幻肢痛、断端痛)
頭部疾患
頭痛(片頭痛、筋収縮性頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎)、脳血管攣縮、脳血栓、脳梗塞、円形脱毛症
顔面疾患
末梢顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性顔面神経麻痺)、顔面痛(非定型顔面痛、租借筋症候群、顎関節症)
眼疾患
網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、視神経炎、角膜潰瘍、緑内障、アレルギー性結膜炎、飛蚊症、眼精疲労(つかれめ)

耳鼻科疾患

アレルギー性鼻炎、急性・慢性副鼻腔炎、突発性難聴、メニエル病、鼻閉症、扁桃炎、耳鳴、咽喉頭異常感症、嗅覚障害、花粉症
口腔疾患
抜歯後痛、舌痛症、潰瘍性口内炎
上肢疾患
上肢血行障害(レイノー病、レイノー症候群、急性動脈閉塞症、バージャー病)、頸肩腕症候群、外傷性頸部症候群、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎、術後性浮腫(乳房切除後症候群)、骨折、テニス肘、腱鞘炎、腕神経ニューロパチー(外傷性、術後)、強皮症、関節炎、多汗症、凍傷、凍瘡、肩こり
心臓疾患
心筋梗塞、狭心症、洞性頻脈
呼吸器疾患
慢性気管支炎、肺栓塞、小児喘息
その他
痔核、便秘、不眠症、冷え性、自律神経失調症

これらの疾患の多くに対してスーパーライザーでも効果があることを、
各地の病院、大学などで検証・報告されています。
      >学術情報<リンク>

河野眼科では、
2つの赤外線ファイバーから同時に片側の星状神経節へ6〜7分間照射する方法を用いています。
なぜ左右1箇所ずつ同時にしないのかというと、
星状神経節の位置には個人差があり、
左右1箇所ずつ照射した場合、
的外れになることがあります。
また、少し圧迫するように密着させて照射しますので、
左右同時に施行すると首の皮膚をひっぱり、
喉がつまるような圧迫感があり、これがけっこう
苦しいのです。
それならばと左右同時に皮膚に接触するかしないかで照射をすると、
圧迫感はありませんが皮膚の表面で赤外線が反射してしまって、深いところにある星状神経節に
届きません
当院の方法なら、
この3つの問題点をすべて解消できます。
そしてそれを左右それぞれに行いますので、合計で15分近くかかります。
ただし、片側だけの症状の場合は、片側だけの照射で済ます場合もあります。

スーパーライザーは子供にも安心
子供にも安心
2013年より両側同時に9分間の照射に変更しました。
試行錯誤を繰り返し、圧迫感の軽減と、効果が落ちないことを確認しています。


スーパーライザーの治療を受けてみたいという方は、
受付あるいは院長にお申し出ください。
当院に通院中の患者様には診察後に
(眼科では保険適応ではありませんので)無料で使用していただいております。
ただし、申し訳ありませんが、他の眼科に通院中の方には、施術をお断りさせていただいております。
例えば、治療中の緑内障が悪化した場合、責任の所在が何処かという問題が起こりかねません

上に記載した病名以外でも構いません。
ドライアイや、まぶたの痙攣にも効果があるように感じています。
診察時のみ受けていただいても構いませんし、
診察のない日にも週に2回程度継続して受けることも出来ます。
この場合も、現在のところ何回でも無料でさせていただいております。

現在は、診察を受けられない場合は
1回300円で受けていただいております。
また、診察を受けられない場合は駐車料金の補助もありませんのでご了承ください。

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