Sooseong from Ilbon

祖国に向かって

この空間はちょっと内容重いです。
おもしろいところは全然ありません。
Sooseongとは私の本名の「寿成」の韓国読みです。
Ilbonとは「日本」の韓国読みです。
つまり「日本からの寿成の声」のページです。
ちょっと重いけど皆様には是非読んでいただきたいです。

下品な日本人

下品な日本人 なんと過激なタイトルでしょう。原文は「イルボン オプタ(日本はない)」なのですが、宣伝用でしょうか。内容はそんなに過激ではありません。柳在順さんの日本での8年間の生活のエピソードが書かれています。韓国人と比較して日本人の個性のなさに嘆く話、東京入国管理局や成田空港での差別的な扱い、子供が元気過ぎて困った話、父親の強制連行の話、親切な大家さんとの交流、近所での買い物の話。決して日本を一方的に攻撃している話ではありません。韓国の人が良く言う「日本と言う国はきらいだけど、日本人は好き」を反映していました。面白いのは柳在順さんの両親が娘が東京でウサギ小屋のようなアパートに住んでいることを悲しむ場面がありました。これって何も韓国と日本の文化の違いではなくて、日本の地方と東京の文化の違いとも言えると思います。私も東京圏に10年ほど住みましたが、高家賃、狭い部屋、遠い職場を痛切に感じています。今は大阪で40分足らずの通勤です。それから比べると東京は住みにくいところだと思います。韓国のソウルも今では東京並とは言わないまでも過密状態にありますから、柳在順さんの両親の住むところとはかなり違っているようです。
また、柳在順さんの両親が日本では町じゅうにお墓が点在しているのを珍しがっている場面がありました、これは韓国が土葬で日本が火葬の違いもあるでしょうし、韓国は「墓の上に住む」と言われるほどお墓に魂をそそぎますので、裏返せば墓が怖いと思っているのかもしれません。理由はともあれ、どうも韓国の人たちは日本を「外国」と思っていない節があります。「韓国ではこうだ。日本でそうなのはおかしい」と決め付けるきらいがあります。これって韓国人の悪い癖ですよね。ただ、今でも韓国人は明治から戦後にかけての日本人の多くが持っていた「熱いもの」を持っていると感じました。韓国より一足早く先進国の仲間入りをし、経済発展を遂げた日本人が失ったものを教えてくれているような気がします。
最後のエピソードに出版の時のトラブルが書かれています。韓国では著作権に対する認識が非常に甘く、柳在順さんが韓国の友人にこの本を出版する話をしたら、同じ内容でその友人が出版してしまった。それも全然悪いと思っていない。著作権に関する意識は日本より遅れているようです。でも、日本も欧米から見ると遅れていると言われますから、韓国だけが遅れていると笑うことはできないでしょう。
下品な日本人 柳 在順 著
作品社
ISBN4-87893-212-0 C0036 P1500E 定価1,500(税込)

故郷忘れじがたく候

故郷忘れじがたく候 久々に大好きな故司馬遼太郎の本を読みました。「故郷忘れじがたく候」は豊臣秀吉が朝鮮に攻め入った時に日本に連れてこられた陶芸家一族の話です。故郷を思い陶磁器を焼く沈 寿官氏とその子孫が、日本でのいじめの話、薩摩藩主に仕えることを拒んだ話、幻の黒薩摩を焼く話と非常に面白かったです。
14代当主の沈 寿官氏はその卓越した技術で世界中に知られ、祖国韓国にも招かれました。その中で「韓国に来てさまざまの若い人たちに会ったが、若い人のたれもが口をそろえて36年間の日本の圧制について語った。もっともであり、そのとおりであるが、それを言いすぎることは若い韓国にとってどうであろう。言うことはよくても言いすぎるとなると、そのときの心情はすでに後ろ向きである。あたらしい国家は前へ前へとすすまなければならないというのに、この心情はどうであろう。あなた方が36年をいうのなら、私は370年をいわねばならない。(原文引用)」と言っています。そしてこの言葉はみんなに理解され、歓喜の歌が始まりました。私もそう思います。過去を生かして未来に進んでもらいたいです。ただ、日本人に「あなたは過去を言いすぎる」とは絶対に言われたくありません。今現在も両国には解決しなければいけない課題が山積みされています。これを両国の努力で解決しない限り「もう昔のことは言うな」と言われても、それは逃げ口実にしか聞こえないからです。反対に韓国の人たちが「日本はわが国を侵略し、国民性の全てを奪い去った」と言ってほしくないのです。昔の戦争とは日常の常識では考えられないことですし、加害者と被害者で区別できるものではないと思っています。李王朝は日本が明治になった時にも日本と言う国すら認めていませんでした。日本に対する警戒が甘かったと思います。日本も富国強兵一辺倒で進みつづけて欧米諸国から封鎖網をかけられ、一か八かで勝負をかけたのでしょう。欧米諸国もそれまでの植民地政策を守るために「出る杭は打つ」と日本を叩いたのでしょう。
どちらにしてもあの時代の戦争で被害者面をするのは日韓ともにやめてほしいものです。

故郷忘れじがたく候 司馬 遼太郎 著
文集文庫
ISBN4-16-710521-7 C0193 定価\371+税


北と南の戦後

毎週、朝日新聞の日曜版で「20世紀の100人」という記事を興味を持って読んでいます。最近、金日成元朝鮮民主主義人民共和国主席と朴正熙元韓国大統領の話がありました。いわゆる北と南のトップの人物の話でした。進んだ方向は違っていますが、朝鮮戦争後の二つの国が目指したのは「国民みんなが白い米を食べれる国にしたい」と共通していたようです。両国とも海外の援助を仰いで国を発展させていきました。朝鮮は単に旧ソ連や中国からさほど新しくない技術を導入し、農地乱開発を行い土の力がなくなったようです。記事によると故金日成は後年荒れ果てた畑に自ら立ち、苦悩していたと書かれていました。そして今日の食糧危機です。一方故韓国はアメリカ・日本の援助で急進的な工業化を進めていきました。朴大統領独特の手腕でなりふり構わずの前進です。日本と国交正常化した折にも、国民感情を無視し、韓国と日本の間の残存問題も無視し、工業力を高めるために日本から多額の援助金を引き出す。結果的に韓国の工業生産力は飛躍的に発展しましたが、韓国内部や日本との関係にも多くのひずみを残してしまいました。
日韓の本当の戦後処理は今の金大中大統領から始まるでしょう。そして方や「謝れ謝れ」を連発し、方や「日本は韓国を侵略していない」と口を滑らせる国のトップ同士の見解のずれは直してもらいたいものです。最近は日韓の分化交流も増し、若い世代にはお互いの国を敵対視しなくなっています。戦争と言う悲しい過去を忘れることなく、両国が本当に分かり合える時代が来てもらいと願います。

どうもこの空間に書いていると、いつも取り留めなくなってしまいます。私に文才があって、ちゃんとした裏付け調査ができていればもっとまとまった内容になると思うのですが。あれも書きたい、これも書きたいと思っているうちに前回の更新から半年が経ってしまいました。韓国は金大中大統領になって明らかに変わっていくと思いますし、そう願っています。北朝鮮も変わるでしょう。ただ、その前に変なミサイルを打ち上げたりしないでほしいと痛切に願います。日本は... さて変わるのでしょうか。


北朝鮮・韓国・日本の関係を考えるとき、中国と言う大国が2000年以上にわたって大きな影響力をもっていると思います。でも、私の中国史は中学の教科書止まりです。またじっくり勉強でもして還暦の頃にHPで意見を述べてみたいと思います。でも、その時にはそれぞれの国の関係もすっかり変わっているかもしれません。インターネット環境も様変わりしているかもしれません。さて、どうなることやら。

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