- 箏曲大意抄:山田松黒著。安永8年、寛政4年、文化8年(ここまで永楽屋版)、明治36年(片野鈴版)。全7編。片野鈴氏とは、名古屋の出版社永楽屋の4代目当主片野東四郎氏夫人【塚本虚堂集より引用】節、拍子、古歌、詩句なども注記された42曲譜本。
一巻は蕗、梅枝、心尽、天下太平、薄雪、雪晨、六段の表組7曲歌詞と楽譜。
二巻は雲上曲、薄衣曲、桐壺曲、八段、乱の裏組5曲と新曲(四季友曲、友衛曲、花宴曲)3曲
三巻は須磨曲、明石曲、末松曲、空蝉曲、雲井弄斎、九段、七段の7曲と新曲(橘姫、新雲井弄斎、雲井九段)3曲
四巻は四季曲、扇曲、雲上曲、五段の裏組5曲と新曲(四季友曲、若菜曲、思川曲)3曲
五巻は四季富士曲、二長曲、雪月花曲、六玉川曲、浮船、四季恋い曲の7曲と表組撫変6曲。
六巻は楽理と箏の伝来など
七巻目(付録)として、若菜、橘、七夕、榊、千代の友、四季曲(抜粋)、為楽、巾之調、飛燕序の楽譜集.
「箏曲大意抄」は、山田松黒著であるが、出版は幾度かされている。備忘帳の所蔵版は明治36年に片野鈴女史が刊行されたものである。元々は6冊組。
- 惣録屋敷:室町時代に明石覚一(惣検校)によって創設された盲人の職業自組合、当道座を、江戸時代になってさらに伊豆一円が発展させ組織として確立する。この時に当道職屋敷が京都に設けられる。その後、江戸にも職屋敷の一部を移す。この時に設けられたのが惣録屋敷。
「盲人の生活」(大隅三好著、生瀬克己補訂)によれば、職検校は杉山和一で鍼灸術の名人。将軍綱吉の治療のために江戸の移るために建てられたもの。惣録の三代で廃止される。-->当道職屋敷
- 蘇莫者:推古天皇の時代聖徳太子が大坂へ向かう途中、椎坂において笛を吹いていると山神が現れ舞を舞ったという。このときの曲を言う。
- 俗楽旋律考:上原六四郎著。旧岩槻藩士。荒木古童師に尺八師事。日本音楽の基礎を築く。東京美術学校教授など、教育関係の仕事を歴任、大正2年没。66歳。
- 早歌:-->コウタ(室町小歌)
- 俗楽旋律考:上原六四郎(尺八雅号虚洞)著。俗楽について研究、田舎節、都節の音階を見いだし発表。明治28年刊。日本の近代楽理書。また、符点付き琴古流尺八譜の創案者。陸軍師範学校、音楽取調所等で教鞭。
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