- リ:運指(指遣い)記号。琴古流の場合は。1尺8寸管ではC音。都山流、上田流はハとなる。
●|○○●● 都山流でリは琴古のイメリと同じ音になる。●|●○○●(変D音)甲の場合琴古流はヒ、都山流、上田流は共に乙と同じハの運指である。メリ音、中メリ音の半音階の変音を発生。
- 隆達節:室町小歌、閑吟集が流行歌を集めたのに対し、隆達は独自の小歌を作ったと言われるが、流行歌を少し手直ししただけとも言われる。堺(大坂・泉州堺)の高三隆達が文禄頃始めた歌。元日蓮宗の僧であったが、顕本寺を六十歳で還俗し、薬種業を営みながら美声を生かし小唄の一種を始める。最初は扇拍子だけであったが、後三絃や一節切尺八に合わせて唄うようになった。慶長16年85歳没。室町小歌を巧みに歌った、いわゆる歌手としての才能があったか。また、この隆達が住職をしていた堺市の顕本寺と、三味線の元祖、琵琶法師の中小路の信仰した長谷寺は近隣であったという。
- 律:日本の音階と旋法(調子)の意味で、別に”呂”(リョ)が有る。また、音程の意味にも使われる場合がある。この場合1律は半音程で、2律は全音程である。
- 呂:(リョ)-->律(リツ)
- 林邑楽:(リンユウガク)。現在のベトナム地方の国の音楽。バラモン僧仏哲が伝えたと言われる。-->左方の楽.
- 臨時記号:♯、♭など5種類有り、記号の置かれた音と、その後の同一小節にある同音やオクターブ音に作用する。