- 検校:(けんぎょう)。男子盲人の自治組織である職屋敷(明治4年に廃止になる)の私設階位名称。ほかに、勾当(こうとう)、別当(べっとう)、座頭などがある。
- 慶長掟書:慶長十九年に幕府から発せられた掟書。真贋が定かでない。しかしこの一筆により普化宗の存続が可能であったと言っても良い。この文書によって虚無僧集団が公認されたと言えるのである。
普化宗という組織について為政者(幕府)からたえず疑いの目で見られていたが、この掟書を論拠とし、かってこういう書類を貰っているから公認された組織であると、主張していたのである。幕府の黎明期頃の書類であるために関係者がいないので真相がはっきりしない。さらに、この書類が実在せず(消失したことになっている)、真贋論争がたえず起き、幕府や興国寺、あるいは妙心寺を巻き込み普化寺、特に妙案寺との争いとなる。
- 袈裟:仏衣。虚無僧の袈裟は黒か鼠色で、首から前にだらりとかけるのが正式であるが、投げ掛落しといって、かって帯刀していた頃の刀の柄が隠れるように掛ける場合もある。(「琴古州尺八史観」参考)
- 乾坤:(けんこん)虚無僧の持ち物の一つ。幅1尺5寸、長さ6尺の厚紙のふくろ。ろつふくに入りきれないものを包むもの。
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