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- 琵琶:和楽器の一つ。古代楽人によって日本にもたらされた。雅楽器。-->平曲(ヘイキョク)
- 平曲:「平家物語」を琵琶の伴奏で語ったものを言う。諸説があるが、前司行長(信濃の国司で、天台座主の慈鎮により入道した人物)が平家滅亡の物語をつくり、これに節をつけて語ったのが盲人の性佛(綾小路資賢の子、資時。生仏とも書く)ものといわれている。その後、性仏が城正に伝え、ここからさらに城一に伝わり、この城一の弟子の二人に、如一(この如一の弟子に明石覚一検校と言う当道座の始祖がいた)と、城玄(八坂検校)の二つに分かれる。
行長-> |
性仏-> |
城正-> |
城一(筑紫方)->[ |
如一(一方)-> |
覚一(明石) -> |
波多野流、前田流 |
城玄 -> |
(八坂方・八坂殿) |
|
【平家物語】
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色、勝者必衰の理あり
奢れる者は久しからず、唯春の夢の如し
なお、琵琶楽は室町時代頃からの戦乱や三絃の隆盛とともにその座を追われる。明治時代に薩摩琵琶や越前琵琶が興り現在に至る。
- 平均律
これは1オクターブを12の等しい比によって分割する法である。
ピアノなどの調律に使われる。
完全に調和した音程ではないが、どの音を基音にしても、各音階の幅が一定であるので転調をした場合にも極端な不協和音が生じない。
音楽で使う音は対数的であり、半音程は比率で表す。
全ての隣接した半音間は、2^(1/12)の比率で隔たっている。
パソコンなどの演算表を使う場合、1オクターブ上を、(基音)×2とし、その間の半音呈を、(基本音)の(1/12)乗の比となるように演算する。
1C |
C♯ |
D |
D♯ |
E |
F |
F♯ |
G |
G♯ |
A |
A♯ |
B |
2C |
1 |
2^(1/12) |
2^(2/12) |
2^(3/12) |
2^(4/12) |
2^(5/12) |
2^(6/12) |
2^(7/12) |
2^(8/12) |
2^(9/12) |
2^(10/12) |
2^(11/12) |
2 |
たとえば、D音とC♯の間は、両音の周波数の比を計算すればよいから
E /
F
∴ 2^(5/12) / 2^(4/12)=2^(1/12)