建築ジャーナル2009年5月号は「『エコ』と低周波音被害」が特集記事である。エコキュートが原因で不眠等、体調不良に苦しむ被害者Aさんが、その解決を巡って、あちこちの相談機関を訪れ、隣人にエコキュートを移設してもらおうとしたが、徒労に終わり、度重なる心労と絶望の中、死に追いつめられたAさん家族の無念が記されている。 もちろん、低周波音と自殺の因果関係は証明されない。そして、被害者の立証が困難であるからこそ、だれも責任はとろうとせず、個人の問題に帰着させようとする。同様に、いじめの問題でも、被害者を自殺にまで追い込みながら、加害者は「冗談のつもりだった」、「被害者が深刻に受け止めていただけだ」、「家庭の問題など、他に要因があった」などと、卑怯な弁明や問題のすり替えを行う。 被害経験のないものは決して被害の深刻さが理解できるものではないが、第三者はそのことを忘れて、「被害者が神経質。気にし過ぎ。精神的に弱い」などと無責任かつ傲慢な発言に終始する。結局、低周波音被害は御用学者の非科学的な根拠を元に否定され、行政も因果関係が不明であることを理由に40年という長きにわたり、問題を放置し、新たな犠牲者を次々と生み出してきた。 2年前の冬のことだ。低周波音の被害は冬がきついが、一旦外出すると私は自宅に帰る気にならず、公園で寒さに震えながら、それでもベンチにじっと座っていた。「三界に家なし」を肌で感じ、生きる気力を消失していた。連日の不眠と体重減少に体力は消耗し、夫の理解を得られず、絶望していた。しかし、問題が私一人だけではなく、娘がベッドから起き上がることもできない状況になって初めて、娘を守るために私は理性を取り戻した。娘の発症がなければ、おそらく転居に踏み切ることなく、緩慢に私の精神はやられていき、Aさんと同じ末路をたどったかもしれない。 低周波音被害に遭って、深刻な健康被害を経験したものは、必ず一度は死を考える。あちら側に一歩足を踏み入れるか、こちら側に留まるか、それは極めて微妙なものである。 以下は、「黙殺の音」からの引用である。当方の状況は、ここに述べられたものと全く同じであった。これを読んだ時に、私はほっとしたことを覚えている。敵が見えたからだ。
@の記事で、 米国政府は、「テロの容疑者を7日半の間、眠らせなくても問題ない、身体を傷つけない限りは拷問ではない。」と主張した。それに対し、研究者たちは「睡眠遮断による精神的苦痛は多大であり・・・、精神異常を引き起こす」と反論している。 また、睡眠不足と鬱との関係については次のような記事もある。 睡眠不足続くと情緒不安定=脳機能低下、うつ病など類似−精神神経センター(2013.02.14) 「1日に4時間半程度しか眠れない睡眠不足が5日間続くと、うつ病や統合失調症などの患者に似た脳機能の一部低下が生じ、情緒不安定になることが分かった。・・・米科学誌プロス・ワンに発表した。三島部長は「睡眠不足は蓄積されてひどくなるが、眠気や倦怠感に比べて抑うつや不安などの情動的な不安定は自分で気づきにくい・・・」 エコキュート・エネファーム・エコウィルによる低周波音で被害者は不眠に苦しむが、被害者は拷問を受けているのと同じである。また、1日4時間半ほどの睡眠では抑うつや不安状態を引き起こすが、なぜこのような仕打ちを隣家住人になされねばならないのか。 以上 |