ある風車被害者の独白2

2 被害者の会を!!    
            
2012年5月28日


 

昨夜も風車の音がきつく、家にはいられなくなり、川沿いに歩きました。今の季節はまだ、外に出るのもそれほど苦ではありません。 5月中旬から6月にかけては、蛍の乱舞が眼を楽しませてくれます。蛍は19時半過ぎて21時くらいまでが数も多く、その後次第に、数が減少していきます。幻想的な時を過ごして、しばらく苦痛を忘れて帰宅しましたが、家の中は、あの音が満ち満ちたままです。とうとう、朝の6時まで眠ることはできませんでした。どこかにテントを張って暮らそうかと思っています。 

明後日は、地区で被害者の会を結成することになっています。この4か月の間に、ずいぶん状況が変わってきました。最初は、役場どころか、近隣の方にも理解してもらえず、非難も随分受けました。隣町の風車建設予定地の方々と連携することが可能になるとともに、次第に同じ苦しみを言葉に出して語ってくれる人が増えてきました。そして、このたびの被害者の会の結成にいたります。皆で勉強して、風車問題に取り組んでいきます。


 不愉快なこともたくさんありました。“狂っている”と、陰口をたたかれたり、着信拒否をされたり・・・。でも、私はめげずに、私の命が終わるその時まで、使命として、次世代に、健康的な住環境を残すため、一日一日大事に過ごしていきたいと思います。
町民の生活を脅かす“風車”が、町民には知らされないまま建設され、苦情を申し立てても“あなた一人です”、とクレーマー扱いされ、人権がいとも簡単に侵害されてきましたが、ここで泣き寝入りをすれば、次世代に申し訳ないと思うからです。




由良町風力発電 三尾川地区から望む風車。

この地区では南風の吹く季節に騒音苦情があるが、山の向こう側になる畑地区、門前地区では大きな被害が出ている。