ある風車被害者の独白17


心の中は阿鼻叫喚 2015年10月16日



 





















(管理人より 昨年5月よりの久しぶりの更新となりました。「ある風車被害者」であるTさんは、昨年の手術とその後の療養を経て漸く体調が戻ってこられたようです。以下のようなお手紙が届きました。)

 おかげで、生きています。声も出ます。どれほど有難いかといつも嬉しくて涙が出てきます。Sさんも「風車が止まるまで生きましょう。頑張りなさい。」と言って励ましてくださいます。

 2015年10月6日、久しぶりに気持ちの良い日でした。夜、KJさんと電話で話をしていると、突如、天井でネズミの運動会が始まりました。KJさんにそれを伝えると、KJさんは
「そういえば、点検で風車は電源を落とすとガス&パワーから連絡がありました」
と仰っていました。

 なるほど、やっぱりですね。ずいぶん長い間、ネズミはいないものと思っていましたが、ネズミはいたのですね。風車が回り始めるとネズミは影を潜め、静かにしています。武田真太郎氏の実験通り、ネズミは家屋の隅でじっとうずくまり、私と同様、低周波音に耐えているのでしょうか。ネズミが元気に屋根裏を走り回る夜。そんな昔の夜が懐かしいです。

 秋になると、北風が吹き始め、音が頭を響かせ、音圧波が頭を叩き、耳がこもります。午前2時、体がしびれてきて、寝ていられません。換気扇をつけてしのぎます。孫の読んでいた本が気に入ったので、こんな時の時間つぶしにと思って購入していたのですが、2、3行読めば、もう文字が揺れ、読むどころではなくなります。

 この夏も定期検診のために東京の息子宅に逗留しましたが、息子宅では、エコウィルの低周波音や振動に加え、排ガスの臭いが辛く、これ以上は無理だと自宅に戻りました。そして逃げ帰ってきた自宅は風力発電の低周波音と振動・・。心の中は阿鼻叫喚。

 東京の病院の執刀してくださった主治医の先生は「低周波は悪いのです。ストレスで癌も大きくなったのです」と仰いました。