恵美酒宮天満神社・秋季例大祭

【恵美酒宮天満神社】

 「恵美酒宮秋季例大祭奉斎記」や「社記」には社歴について次のように記している。
 弘安4年(1281)の蒙古襲来の時に戦勝を祈願して勧請されたのがはじまりという説。また一説には、当初は漁業の神として祀っていたが、後世になり、この地方に菅原道真の天神信仰が流行した時に勧請して合祀した。これらの説はこの地の人々の生業が漁業であるので恵美酒神(事代主命)を祀り、それが元寇の時に戦勝祈願の社となり、この社の神威の隆盛をはかって菅原道真を合祀したのではなかろうか。江戸時代になるとそれが恵美酒宮天満神社の社名になったと伝えられている。

(「播磨の祭礼」編集発行:兵庫県教育委員会より)

【秋季例大祭】

  恵美酒宮天満神社の秋季祭礼には、氏子地域である東堀、都倉、御幸、栄町、玉地、清水、
 北細江、小瀬の8か町から屋台が繰り出され、屋台脚回りの泥台だけで屋台を練る「台場練り」が
 有名である。秋季祭礼は10月8日・9日に行われ、両日とも屋台の宮入りがあり、台場練りや2台
 以上の屋台を合わせて練る”練り合わせ”が行われる。本宮の神事は、当番町によって奉仕される
 神輿が神社前の浜先まで御旅を行う。当番町は輪番制で、8年に一度、都倉町が当番の年は、
 神輿と屋台が氏子全町を巡行する本神事が行われる。

(祭礼見学シリーズ「恵美酒宮天満神社秋季祭礼」をたずねて 編集:播州祭礼研究室より)

 ◇祭礼日:10月8日・9日

 ◇屋台運行時間(※以下は概ねの目安で毎年協議により決定されます)

  【8日:宵宮】
   13:00 一番宮入り
   14:00 神事
   15:00 一番退宮

  【9日:本宮】
   10:00 三井住友銀行前集合(山陽電鉄飾磨駅北側)
   10:30 三井住友銀行前出発
   11:15 一番宮入り
   14:00 神事
        本宮の宮入りが終わり、屋台が据えられると神事が始まります。

           

   17:00 練り合わせ 

           

  18:30 締め練り合わせ

   恵美酒宮天満神社秋季例大祭の見所の一つは、屋台の「台場練り」です。
   「台場練り」は、屋台を台場(泥台)の練り子だけで練るという力技で、恵美酒宮
  天満神社の屋台には、泥台に角(つの)と呼ばれる細工が施してあります。
   各町毎に「台場練り」を行う場所に違いがありますので見物時にはベストポイント
  を探してみてください。