今田町花―サギ草

サギ草は山野の湿地に自生し、繁殖力の強いラン科の多年草である。
夏、白鷺が飛ぶ姿に似た形の純白可憐な花を開き、町内に自生する野花として古くから町民に愛されてきました。その純白は町民の心の清らかさを、その優雅な姿は平和を象徴する花とした、昭和52年に今田町花として選定されました。

 

保存保護について

サギ草は日当たりのよい湿地に自生するランの一種で、全国各地に自生地があり、今田町のほか、姫路市、栃木県河内町、東京都世田谷区、愛知県作手町、徳島県池田町などの自治体が市区町花に制定されている。

しかし、宅地開発や乱獲、放置などの状況のなかでいずこも年々減少し、今田町においても各地にあった自生地は今や数か所になってしまった。こうした絶滅の危機にあるサギ草を守るため、今田町においてもその方途が講じられてきたが、上記自治体が手をつないで保護保存を図ろうと、平成3年、姫路市において第一回「サギソウシンポジュウム」が開かれ、以後継続してサギ草の栽培や普及など、保護保存の方法について話し合われることになった。

 

今田町においては、平成四年に町民による「サギ草保存会」を結成し普及増殖に努めている。