甲竜1世(Y−21 昭和40年〜57年)


岡崎造船で建造しました。当時はFRPでは無く、全て木造艇で、須磨のハーバーで大きい艇といえば、24ftまで(物品税が24ftを超えるとグッと高くなるため)。そんな中で、金銭的にも何とか手に入れる事が出来たのはY21でした(建造費は150万円くらいでした)。見本となったのは、毎日ハーバーで眺めていた建築設計士の林氏が所有する「コンパスローズ」で、少々吹かれても帆走が可能で、クルージングすることが出来たからです(今では考えられないことですが・・・)。でも、「コンパスローズ」のクルーとして参加した姫路〜高松のレースでは一晩中吹かれ、リタイヤする艇がある中、頭から大波を被りながら、ドラゴン級に乗ってるように、トカゲの如く、ハルに貼り付き、身動きも出来ないまま朝まで頑張りました。結果は散々たるものでしたが、「甲南クルージング」の名を知らしめることに。余談ですが、翌年の同じレースでは、クルージング部が借り受けていた「リヒト(トップスルスループ24ft)」で、クルー全員が「赤い鉢巻き」を締めて臨み、ダントツで優勝。益々、甲南クルージングの名声を高めることに。
(投稿者匿名)
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