ボランティア活動記録第12回(ボランティア講座第5回)

日時     平成18年5月6日(土)

参加者    13名(スタッフ含む)

講師      大西工務店 大西棟梁      

 

場所     立町の町屋

 

講義内容  道具の使い方と手入れ方法

 

作業内容  土台および柱の加工(墨付け、ほぞ、ほぞ穴の加工)

                              

概要   内容  

今回は予定では基礎補強の考え方ということで講義を行う予定でしたが、工事の進み具合の関係で、内容を変更させていただきました。大西棟梁の指導を受けながら作業するという実習というかたちで行いました。

内容は柱の傾きの修正と沈みの修正でした。水盛り管を使っての高さの決め方、建築ジャッキのかけ方や、柱の傾きの直し方等本格的なプロの作業を体験させていただきました。さらに、土台のほぞと胴付の修正の仕方まで体験できました。本当に、貴重な機会だと思いました。また、ほぞとほぞ穴の開け方や、のみの使い方等も個別に指導いただき、みなさん本当に勉強になったと思います。

 
   

 

 

 

 

 

 

 

 

大西棟梁の講義のポイント

 

今回のジャッキアップと柱の傾き直しは残念ながら文章での表現は難しいです。ほんの一部だけ紹介します。

 

・ジャッキはサポーターと一直線になるようにかけなければならない。少しでも折れ曲がっていると、飛んでしまって非常に危険である。

・ジャッキの下には板をひいておく必要がある。

・金属製のサポーターを使う場合、ジャッキとの間に板をかます必要がある。

・ジャッキの高さを上げる場合、角材を井桁に組んでいく必要がある。角材は必ず一段毎に直角になるようにしなければ危ない。

・ジャッキは梁にかけてあげる。一本で無理な場合、無理せずに何本かで揚げいく。

・柱を揚げてパッキンをかますが、ジャッキをはずすと下がってくるので、5mm程度は余分に揚げておく必要がある。

・柱の傾きは、梁にチルホールをかけて直す必要があるが、引っかけるものがないと難しい。足下が開いている場合は棒を横にたたき込んで間を広げることにより修正できる。

 

 

 

 

    次回は5月20日(土)です。次回も予定を変更して、土台と耐力壁用柱の設置、布基礎の立ち上がり部分の型枠の設置作業を行います。今回と同じように、講義は作業をしながらの実技指導ということになります。