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意識と無意識
皆さんもご存知の精神分析の父ともいわれるジークムント・フロイト博士が、人間の心の意識の下に無意識という存在を 発見しましたね。この無意識は、きちんとした意識なのですよ。実は、その二つの意識の間には、前意識という存在もあります。日々の生活で、意識し続けるというのは、緊張の連続ですので、意識が疲れないように、無意識が働いてくれているのです。これも人間にとっては、ありがたい存在であり、素晴らしい仲間であるのですね。
例えば、無意識は、酔っ払っていても、朝に気がつけば、きちんと自分の家に帰っていたり、何となく電車の中で忘れ物をしたり、また、前意識は、気になっていること、おでこに大きなにきびがあって、前髪をやたら気にして隠そうとするなど、意識せずにしている自分がいることですね。このにきびですが、それがあることで、大好きな人に からかわれて傷ついたことがあるという思いが、無意識にあるときに、前意識の行動が現れるのです。難しく考えずに、自分の中に存在する意識や無意識ですので、そして、自分を守ってくれる素晴らしい仲間ですので 大切にしていきたいですね。余談ですが、私は、うれしいことに年齢を重ねながら、この無意識と仲良くなってきました。余分なことを暗記する手間を省いてくれたり、周囲にも自分にも笑いを誘う行動をしたり、こんなにも無意識が素晴らしいとは、若いときには気がつきませんでしたもの。これからも、もっと仲良くしていこうと思っています。
 ここで無意識の働きのお話をしましょう。
簡単にいえば、意識を疲れさせないガードマンかしら?そう、自分の心を防御してくれる機能を発揮しているのです。自尊心が傷つかないように、また欲求不満が爆発しないように、不快や不安で押しつぶされないように、しっかり働いてくれているのですね。これらを自我防衛機制と呼び、13の種類があげられます。
1、抑制・・嫌なことにフタをする。ある日突然思わぬ形で表面化する。
2、逃避・・都合性腹痛炎
3、退行・・責任や義務がない幼児に帰る
4、置き換え・・弱いものいじめ
5、昇華・・破壊衝動がスポーツなどで一流になる
6、反動形成・・本音より建前を演じる
7、補償・・劣等感を克服するように奮闘
8、取り入れ・・憧れの人の真似
9、同一化・・対象への強い愛
10、投射・・自らの敵意の被害者に自分がなる
11、合理化・・自分に言い訳
12、打ち消し・・リセットしてゼロから始める
13、隔離・・知らなかった、見なかったことにする。
 こうやって考えると、無意識の存在は、その人間の素晴らしい理解者であると同時に、正しい接し方をすることで磨かれ、その人間の感情をプラスに導く羅針盤ともなるのではないかと思います。ここでは、あくまでもごく簡単に触りだけを記述しましたので、あ〜そうなの程度にお読みいただければと思います。複雑ながら、繊細で、逞しい、人間って、本当に素晴らしいですね。自分とまっすぐ向き合う時間を重ねるごとに、自分のことが、どんどん好きになっていきます。いろいろな発見があり、感動しますよ。自分って、面白いな。



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