
原爆の威力と恐ろしさ
広島に投下された原爆
連続して核分裂をおこさせるためには、臨界量以上の核分裂物質が必要です。
広島におとされた原爆は、核分裂物質として「ウラン235」が使われました。
「ウラン235」は、臨界量より少ない2つのかたまりに分けていました。
爆薬をつかってぶつけ合わせることにより、臨界量以上になるように使われたそうです。
臨界量以上になると百万分の一秒という極めて短い時間に核分裂が連続して起こり、
大爆発を起こし1瞬のうちに、多くのひとが亡くなったそうです。
広島におとされた原子爆弾のエネルギーは、
「火薬」に、おきかえると、「約1万6千トン」に、相当するそうです。

引用「平和記念資料館学習ハンドブック」より
爆風と熱線
原爆が爆発したときの爆発点の温度はセ氏100万度を超えて、
空中に発生した火の玉は1秒後にわ最大直径280メートルの大きさとなりました。
この火の玉から四方にだされた熱線は、
爆発後100分の1秒から約3秒間、
地上に強い影響を与えて爆心地周辺の地表面の温度は、
セ氏3000から4000度に達しました。
爆心地から約1.2キロメートル以内で外にいた人は、
皮膚が焼き尽くされていて内臓まで障害をうけて、ほとんどの人が亡くなりました。
また約3,5キロメートルはねれた所にいた人でさえ、やけどをおいました。
引用『平和記念資料館学習ハンドブック』より
放射線の害
放射線は、すべての生命にとって有害であることが、
原爆が落とされた広島や原子力発電所であった事故をしったらぜったいにわかります。
放射線は、人体の細胞を破壊する力をもっています。
たくさんの放射線を浴びると、生命をうしなってしまいます。

引用『放射能はなぜおそろしいのか』より
なぜ原爆は恐ろしい?
原爆の力を大きく三つに分けると「熱線」「爆風」「放射線」です。
あの時熱線と爆風が一瞬でおそいかかりました。
ここで多くの人がおそいかかりました。
そして、そのあとも放射線をばらまき人々を苦しめました。
たった一つの爆弾がほんの一瞬で多くの人々を苦しめました。
原爆は、こんなにも恐ろしいのです。
そして、原爆の一番の恐ろしいところは人々の記憶からきえさっていくことなのです。
このできごとは、決して忘れてはならないのです。

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