当院での内視鏡検査について



当院での内視鏡検査について

経鼻内視鏡検査について

昨年11月に開院して以来、上部消化管内視鏡検査(胃内視鏡検査)は経鼻内視鏡検査にて検査させていただいております。おかげさまで検査を受けていただいた方からは従来の内視鏡検査と較べて楽だったと好評をいただいております。直径5.9ミリの内視鏡(FTS社製)を鼻から挿入し、嘔吐反射の出易い舌根部にあたらずにファイバーを挿入できるのが楽な理由のようです。以前受けた口からの内視鏡検査がつらかったというご経験をおもちの方は是非一度お試し下さい。

大腸内視鏡検査について

経鼻内視鏡と同様、大腸内視鏡検査についても楽に検査を受けていただけるファイバーを用意させていただいております。(オリンパス社製硬度可変式内視鏡)

大腸は平均約1.5mの長さの腸管がおなかの中にたたみこまれるかたちで存在しております。

大腸内視鏡検査がつらい理由は、腸管が直腸、下行結腸、上行結腸という部分では腹壁に固定されており、反対にこのあいだに存在するS状結腸、横行結腸では腸間膜という比較的自由度の高い(ぶらぶら動く)膜様の組織を介して腹壁に固定されているため、その境目を通るとき腸の壁に力がかかりやすくなるのが理由のようです。

なるべく痛くなく大腸内視鏡を挿入するために腸のかべになるべく力のかかりにくい方法を使いながら挿入するようこころがけております。

大腸の長さ、形は年齢、体型、性別、排便習慣によってバリエーションに富んでおります。

このため奥まで挿入する時間については短い方では3-5分ですみますが、長い方になると20−30分ほど時間がかかるかたもおられます。

また、奥まで挿入したあとファイバーを抜くときを中心に観察させていただきますが、1.5mの腸管を観察しないといけないため、胃内視鏡検査に較べて観察に要する時間は長めです(20分程度)。

処置が必要なポリープが見つかった場合、日をあらためて三菱京都病院にてポリペクトミーさせていただきます。(組織型を確認するための生検は見つかったときに行うことが多いです。・・腫瘍の一部をとって病理組織診断をする。)

先端透明フード、色素撒布にて早期大腸がん、扁平なポリープを見つける努力をしております。