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ゴイサギ(五位鷺) コウノトリ目サギ科の鳥。全長約60cm。成鳥は頭上と背が緑黒色で,翼,腰,尾は灰色,後頭に長い数本の白色冠羽がある。顔と下面は白い。幼鳥は羽色が成鳥とまったく異なり,背面暗褐色で淡黄褐色の斑があり,下面にも褐色の斑があって,星五位(ほしごい)と呼ばれる。完全な成鳥羽となるのに足かけ3年を要する。オセアニアと極地を除いた全世界に広く分布する。日本では本州以南の各地に留鳥または漂鳥として生息しているが,冬季,台湾,中国南部,フィリピンに越冬するものもある。主として夜行性で,繁殖期以外は昼間人家近くのうす暗い森に潜み,夕方,水田や小川に出て魚,カエル,ザリガニなどをあさる。夜空をクヮックヮッと鳴きながら飛んでいく鳥は採食場に向かうゴイサギで,このため夜ガラスの別名がある。繁殖期には神社の境内や御陵内など安全なところの竹林や松林に群集し,集団繁殖する。なお,ゴイサギの名は,あるとき醍醐天皇の命によりこのサギを召し捕ろうとしたところ,逃げずに捕まったので,勅命にしたがったのは神妙であると,五位の位を賜ったことによるという。 森岡 弘之 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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アオサギ( 蒼鷺) コウノトリ目サギ科の鳥。全長約95cm。一見ツルに似た大型の鳥で,事実ツルと見まちがわれることがときどきある。背は青灰色で,頭頸部は白いが,眼の上から後頭にかけて黒色で,後頭の数本の羽毛は長い冠羽となる。風切羽と胸側,腹側は黒い。幼鳥は頭上が青灰色で,後頭の冠羽がない。ユーラシア大陸のほとんど全土,アフリカ,マダガスカルに分布する。日本でも全国に分布し,北海道(夏鳥)と本州,四国(留鳥または漂鳥)で繁殖している。比較的広いところを好み,海岸,干潟,川岸,湖畔などでよく見かける。飛行中にときどきクェーッという声を出す。食物は主として魚類,カエル,ザリガニなどで,大型の昆虫,タニシ,小型の哺乳類も食べる。成鳥(体重約1.5kg)が1日に食べる品の量は330〜500gであるという。繁殖期には群集して高い木の頂上近くに集団営巣する。アオサギ属には世界で11種がある。 森岡 弘之 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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ハシビロガモ(嘴広鴨) カモ目カモ科の鳥。ユーラシア大陸と北アメリカの中緯度地方で繁殖する。冬期には南方に渡る。日本には冬鳥として渡来し,湖沼,河川,波静かな海岸などにすむが,淡水を好む。北海道では繁殖しているものもある。全長約51cm。名まえのようにくちばしが他のカモ類よりも扁平で平たい。くちばしの縁の侯歯(くしば)状の付属物は他の種よりも発達しており,くちばしの先のほうからとり入れた水を侯を通して流し出し,中に残った微生物を食べる。この特殊な採品のため,くちばしを水面につけたままぐるぐると同じ場所を泳ぎ回っていることが多い。また,草の種子や穀類も食べる。巣は水辺近くの草原やヨシの中につくり,1腹8〜12個の卵を産む。約24日の抱卵で孵化(ふか)し,約2ヵ月で親と同じ大きさにまで成長する。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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ダイサギ(大鷺) コウノトリ目サギ科の鳥。全長約85cm。全身白色で,シラサギ類の中のいちばん大型種である。ダイサギの名もそのためだが,アオサギよりは少し小さい。世界的に分布し,日本には,夏鳥または漂鳥として繁殖するものと,冬期に大陸から冬鳥として渡来するものとが生息する。前者は後者より少し小型で,チュウダイサギ E. a.modesta(中大鷺)として区別されることがある。また,チュウダイサギの別名をコモモジロ(小噌白)という。しかし,亜種というのは分類学上の概念で,ふつうはダイサギとチュウダイサギを区別する必要はない。ダイサギはまれな鳥ではないが,コサギやチュウサギに比べるとずっと数が少ない。水田,湿地,湖畔,河口,海岸などにすみ,5〜6月ころコサギ,チュウサギ,アマサギ,ゴイサギなどの集団に混じって繁殖する。食物は主として魚類とカエルやオタマジャクシなどである。⇒シラサギ (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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バン(鷭) ツル目クイナ科の鳥。全長約33cm。全身灰黒色で,背面は褐色みを帯び,わきに白い横斑がある。下尾筒は白い。くちばしは先端が黄色く,基部と額板は赤い。長い脚とあしゆびは黄緑色で,ももの露出部は赤みを帯びている。日本では,北海道や本州北部では夏鳥,本州中部以南では留鳥で,とくに南日本では数が多い。湖沼,川岸や湿地にすみ,開けた水面にはほとんど出ず,ヨシ,マコモなどの挺水(ていすい)植物のはえている所の近くで採食する。さまざまな小動物や植物質を食べる。あしゆびには水かきはないが,体を前後にゆすりながらたくみに泳ぐ。潜水はしない。 テリトリーを守る雄どうしが出会うと,体を低くして,翼を少し広げて体側に下げ,赤いくちばしと額板が相手によく見えるように頭部を下げてさし出すディスプレーをしばしば行う。巣は,水深の浅い部分や湿地上に,草の葉や茎などを積み重ねてつくり,1腹5〜10個の卵を産む。抱卵は雌雄交替で行い,雛は孵化(ふか)後まもなく両親について巣を離れる。 安部 直哉 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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ホシハジロ(星羽白) カモ目カモ科の鳥。ヨーロッパからシベリア南部まで繁殖し,冬季はヨーロッパやアジアの南部に渡る。日本にも冬鳥として渡来し,主として湖沼や河川などの淡水域にすむ。北海道ではまれに繁殖することもある。品は水草の若芽や根などが多く,水中に潜って食べる。また,甲殻類,軟体動物,昆虫類,両生類など動物質もとる。全長約48cm。雄は頭頸(とうけい)部が濃いくり色で,胸は黒っぽく,背は白地に黒色の細かい模様があり,遠方からは灰色に見える。腹は白い。雌は雄に比べて全体に暗褐色をしている。巣は水辺の草地の中にヨシの茎葉などを積み重ねてつくる。1腹7〜12個の卵を産み,23〜26日抱卵する。雛が親と同様に飛行できるのには約2ヵ月かかるが,孵化(ふか)後すぐに泳げる。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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マガモ(真鴨) カモ目カモ科の鳥。北半球の中緯度地方以北で繁殖し,寒冷地のものは冬季に南へ渡る。分布が広く,個体数の多いカモの一つ。日本では冬鳥として多数渡来し,波静かな海,河口,湖沼,河川などに生息する。また北海道や本州で繁殖するものがある。繁殖期以外は植物食で,草の葉,根,実や穀類などを食べる。全長約59cm。雄は頭部が金属光沢のある緑色で,このため俗にアオクビと呼ばれる。襟に白い首輪があり,胸は紫栗色。雌は全体に黄褐色で,波形の黒い模様がある。翼鏡は雌雄とも青紫色で,その前後に白帯があり,飛ぶときによく目だつ。この種には離島にいついてしまったものもあり,ハワイガモ A.p. wyvilliana,レイサンガモ A. p. laysanensis などがよく知られている。また,分布が広く,飼育も容易であったことから古くから家禽(かきん)化され,アヒルがつくり出された。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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オナガガモ(尾長鴨) カモ目カモ科の鳥。全長雄は約75cm,雌は約53cm。雄は頭がチョコレート色,前頸(ぜんけい)から腹にかけては白く,体は細かい白と黒の模様で銀色に見える。尾羽は黒く,名のように中央の1対が著しく長いのが特徴。くちばしは青灰色。ユーラシア大陸,北アメリカ北部で繁殖し,冬季は南方に渡る。日本には冬鳥として全国に渡来し,とくに近年渡来数が増加している。品は水生植物の種子や若芽などで,昼間池などで水底にある品を逆立ちしてとっていることも多いが,主として夜間,水田や湿地で採食する。潜水はタカなどに襲われたとき以外は行わない。6〜8月ころ,巣をツンドラの草むらなどの中につくり,1腹8〜10個の卵を産む。抱卵日数は約21日。プリップリッとかミューミューと小声で鳴き合う。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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オカヨシガモ(岡葦鴨) カモの群れの中にまぎれこんでいる、雄でも地味な羽色の中型のカモ類。雄は全体に灰黒色で頭部は黒っぽく、くちばしも黒い。胸から腹には細かい模様があり、下尾筒は黒い。飛ぶと次列風切の白色部が目立つ。雌は全体に褐色で、側面が橙色でマガモの雌に似たくちばしをしている。多くは冬鳥として渡来し、湖や川で他のカモ類とともに越冬する。 |
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ヒドリガモ(緋鳥鴨) カモ目カモ科の鳥。ユーラシア大陸の北部で繁殖し,冬季にはヨーロッパ南部,北アフリカ,南アジアに渡る。日本には冬鳥として渡来し,波静かな海上,河口,湖沼,河川などに生息していて数が多い。アマモ,アオサなどを好んで食べるので,とくに浅海や河口に多く集まる。そのほか水草の芽や若根,穀物などを食べ,春には水生昆虫などの動物質もとる。全長約49cm。雄はくり褐色の顔で,頭頂はクリーム色をしており,遠くからもよく目だつ。背とわきは白と黒の虫くい状斑で,胸はぶどう色,腹は白い。雌は全身暗褐色のじみな羽色をしている。ピューウッとよく通る笛のような声でひと声ずつくぎって鳴く。近似種のアメリカヒドリ A. americana(英名 American wigeon,baldpate)は北アメリカ北部で繁殖している。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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カルガモ(軽鴨) カモ目カモ科の鳥。インドおよび東南アジアから中国東北部,沿海州まで分布する。日本では全国で繁殖しているが,南日本に多い。留鳥だが,北日本のものは冬季は南へ移動する。全長約60cm。日本のカモ類の中ではマガモと並ぶ大型種である。羽色は全身黒褐色で淡色の波模様がある。白っぽい顔にある2本の黒褐色線と,三列風切羽の白斑,それに橙赤色の脚が目だち,黒いくちばしの先端が黄色いのが特徴。この種は他の多くのカモ類と異なり雄雌同色である。波静かな海上で見ることもあるが,湖沼,河川,池,水田,湿地など淡水で見ることが多く,都市の公園などでもよく見かける。4〜7月に水辺の草むらやヨシ原の中の地上に巣をつくり,1腹8〜12個の卵を産む。食物は草木類の種子,水草の根や芽で,穀類もかなり食べる。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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ミコアイサ(神子秋沙) カモ目カモ科アイサ属 Mergus に属する鳥の総称。体は細長く,脚は体の後方につき,泳いだり潜ったりするのに適応している。種類によっては90秒も潜水できる。くちばしは細長く,先がちょっと曲がり,縁には鋸歯状の突起が並んでいる。これは魚類をとらえるための適応である。繁殖は,湖沼,河川に沿った森林で行い,巣は岩陰や草むらの中につくられることもあるが,多くの場合大木にあいている樹洞につくり,中で産卵する。 日本には次の3種が分布している。 ミコアイサ M. albellus は全長,雄は約44cm,雌は約38cm。ユーラシア大陸の亜寒帯以北で繁殖し,温帯地方で越冬する。日本ではおもに冬鳥だが,北海道では繁殖するものがいる。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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キンクロハジロ(金黒羽白) カモ目カモ科の鳥。全長約44cm,雌はやや小さい。ユーラシア大陸の亜寒帯以北で繁殖し,冬はヨーロッパ中南部,アジア南部などで越冬する。日本では北海道で少数が繁殖しているが,大部分は冬鳥として渡来し,全国の湖沼,池,河川など淡水の場所に多く見られる。品は貝類,小エビなどの甲殻類,水生昆虫類,小魚類など動物質が多いが,植物の芽や葉も食べる。巣はヨシやイグサなどの生えた沼の水ぎわ近くにつくり,1腹8〜10個の卵を産む。抱卵期間は23〜26日,雛は孵化(ふか)後しばらくすると泳ぐことができる。マガモのような水面ガモ(淡水ガモ)類の雛は危険にあうと列をつくり親のあとを追って逃げるが,キンクロハジロなどの潜水ガモ(ハジロガモ)類では放射状に逃げる。雄では体は,わき,腹が白色で他は黒色。頭部は紫光沢をもち,後頭にはっきりした冠羽がある。雌は黒褐色で,わき,腹は褐色。眼は金色。キンクロハジロの名は金色の眼をした体が黒いハジロガモを意味するものと思われる。柳沢 紀夫C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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ヨシガモ(葭鴨) カモ目カモ科の鳥。シベリア南東部,沿海州,中国東北部で繁殖し,冬季は中国や東南アジアに渡る。日本には冬鳥として渡来し,本州中部以南の波静かな海上や湖沼,河川などに生息する。また北海道で繁殖している。全長約48cm。雄は後頭に房状の冠羽があり,頭部は緑色と銅色にひかる。のどは白く,黒色のくび輪をもち,背と胸は白と黒の細かい模様がある。三列風切は長くのびて鎌状に湾曲し,みの毛のように下にたれ下がる。雌は,マガモ属の他種の雌と同様に,じみな暗褐色をしている。巣は水辺の草地の中につくり,1腹6〜10個の卵を産み,24〜25日間抱卵する。本種がヨーロッパで知られるようになったのは1785年以前で,標本がイギリスに入ったことによる。また生きた鳥は1874年に8羽がロンドン動物園に入っている。 柳沢 紀夫 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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カイツブリ ごくふつうに見られるのは世界に広く分布するカイツブリ Podiceps(=Tachybaptus) ruficollis(英名 little grebe)で,全長26cmと小型である。水によく潜るので,モグリッチョ,モグリなどの地方名がある。小魚や甲殻類,水生昆虫を品にしている。キリ,キリ,キリ,あるいはケレ,ケレ,ケレ,……と鳴く。この鳥は古くはニオ(鳰)と呼ばれ,浮巣は不安定なものとして歌に詠まれた。琵琶湖は〈鳰の海〉と呼ばれていた。 カンムリカイツブリ P. cristatus(全長約55cm),アカエリカイツブリ P. grisegena(全長約45cm)は,日本では青森県の湖沼地帯や北海道北東地方の湖沼に少数が繁殖している。冬季には大きな湖沼や内湾に渡来する。このほか,ハジロカイツブリ P. nigricollis(全長約31cm),ミミカイツブリP. auritus(全長約33cm)が冬鳥として日本沿岸に渡来する。 長谷川 博 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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川鵜 |
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オオバン(大抱) ツル目クイナ科の鳥。ユーラシア大陸の亜寒帯以南に広く分布し,またニューギニア,オーストラリア,タスマニアまで分布する。旧北区の北部で繁殖するものはアフリカ,アジアの温帯から熱帯に渡り越冬。日本では本州中部以北で繁殖し,冬季は本州中部以南で見られる。湖沼や池にすみ,とくに営巣場所や隠れ場になるヨシやマコモなどの繁茂しているところを好む。全長約40cm。くちばしと額板と次列風切の先端が白いほかはほぼ全身がすすけた黒色。眼の虹彩は赤くてよく目だつ。非繁殖期には群れになって生活しているが,5〜7月の繁殖期には湖面にテリトリーを形成して,ヨシなどの枯茎を集めて水面に営巣する。1腹の卵数は6〜12個。潜水しておもに小魚やエビなどをとるほか,各種の水草の茎や根部も食物としている。 安部 直哉 (C) 1998-2000 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved. |
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コガモ(小鴨) 全長約38cm。ユーラシア大陸,北アメリカの北部で繁殖し,冬期は南方へ渡る。日本では少数が繁殖しているが,大部分は冬鳥である。全国に渡来し,数が多い。雄は頭が赤褐色と緑色の模様で,体は灰色に細かい縞模様をもつ。体に平行に白線がある。雌は褐色と黒褐色の模様のじみな色彩である。雌雄とも翼鏡は金属緑色。雄の非繁殖羽は雌に似ている。 コガモは海上へ出ることは少なく,湖沼,池,河川,湿地など淡水域で見られる。湿地や水辺で種子,穀物や水草の根,芽などを食べている。頭を水中に入れて逆立ちする程度のことはするが,身が危険な場合以外は潜らない。水辺の草むらの中に巣をつくり,1腹8〜10個の卵を産む。雄はピリッピリッ,雌はクェークェクェと鳴く。標識調査の結果によれば,日本で越冬するコガモの繁殖地は,サハリン,千島列島,シベリア北東部である。 柳沢 紀夫 |
水鳥写真集
カモの仲間、サギの仲間、その他