05.8.18

 駐車地のふるさと林道から見た鈴鹿の山並み 山頂付近は灰色の雨雲が掛かり見えない。 どうも雨が降っているらしい? これはやばいかな? 八時前に着いたが釣り人、沢登り、などの車が全く無いのである。何時もならばぎっしりと埋まるのであるが・・・

ニ、三日前に岐阜双六渓谷で渓流つり合宿の阪大生が、増水した渓を渡渉しようとして流された事故が報道されてまだ新しい。 年配者が事故を起こしていてはカッコがつかんな・・・と思いながらしっかりと入渓の準備をしている自分に気が付いたのである。 しかし、尾根付近は今だ雨模様であり減水は何時のことやら判断できないぞと言い聞かせるが、足が渓に向っていた。

 木の階段を降り途中の分岐を右にする。 白滝谷、天狗滝方面と案内がある。すぐに二次林に入るが、何時と違いさわやかな森林オゾンでなくむっとする飽和水蒸気が来た。 ウエヘー これはひどいと思いながら歩くと何だか小さなアブが数匹顔の周りを飛んで纏わり付くのである。タオルでそれを払いながら歩くが、風情も何もあったものではなく まるでうしがしつぽを振ってアブから逃げているのと一緒である。

何とか神崎川に降り立ったが、かなり増水していて白い泡を残しながら急激に流れているので、底石が見えず、深さが分からない。仕方なく仙道に戻り渓沿いに上流へ向い、白滝谷に架かる野猿を使って対岸に渡ることにする。 これが本日の冷や汗の第一章であったのだ・・・

 前回入渓時は皆と乗って遊んだので軽く考えていたが、一人で乗ると恐ろしい乗り物であると再認識した。すなわちザックを背負っているのでその分重心が高くなり、コロンとひっくり返るのである。したがつて、左手でしっかりと吊り下げてあるロープを掴み、右手で前進のためのロープを力一杯引くのであるがこれが実に重く、うっかり手お離すと出発点へ後ろ向きで激突するのである。 悲壮の形相で何とか乗りこなしほっと一休憩である。 いいこと無いなー

 日の経つのは早いもので前回七月十八日に渓を訪れてからひと月にもなる。 夏場の本流はキャンパーや登山者、沢登りのツァーなどでごった返すので避けていたが、何となく行って見たくなるのである。 サッカー 日本 × イランをテレヒで見た後、日本勝利に気分好く明日の渓流つりに備えて早めに床についた。 さて、明日はどの渓に入ろうか? 等と考えているとうとうととしてきた。

 突然稲妻が走り少し間をおいて落雷のすざましい音と同時に振動が我が家を振るわせたのた゜。 ニ、三十分は豪雨の音と落雷の音や振動で寝れない時を過ごしたが、何となく寝付いたようであった。 しかし翌朝、午前四時出発の計画は見事キャンセルである。 渓の増水や林道のがけ崩れを心配しながら二時間遅れで重い腰を上げた。

車を運転しながら行き先を神崎川で天狗滝までと決めた。 今年はまだ天狗滝を見ていないことを思い出したのである。しかし渓の水量次第であるが・・・ 

戻って来ての鈴鹿尾根を望む 依然として厚い雲の中

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